どうなる山川穂高(時事通信フォト)
今回、新たにファンの間で物議を醸したのが、6月7~9日にベルーナドームで行なわれた試合でのファンクラブ会員向けの来場者プレゼントだ。西武ファン歴20年のファンが語る。
「プレゼントは選手のサイン色紙をプリントしたミニタオル(全12種類)。日にちごとに4選手ずつランダム配布の予定だったんですが、3日目の9日に山川選手のタオルがラインナップに入っていたんです。元々、シーズン開幕前にこのプレゼントのことは告知されていたんですが、騒動後もこれだけはずっと削除されず配布予定のままだった。ファンの間でも“流石に配られないだろ”“作ってしまった以上、配るしかないのでは”と議論になっていたんです。球団に“山川のタオルを配布するのか”と聞いた人もいる。
ファンの間で議論になった原因は、別の来場者プレゼントで山川のグッズが未だに配られているからでしょう。今季、土日祝のベルーナドーム開催の試合で、同じくファンクラブ会員にユニフォームがモチーフのピンバッジ(45種類)をランダムで配っているのですが、こちらは騒動後も山川のピンバッジが配られている。山川のレプリカサイン入りのレアバージョンもあります」
球団のHPを見ると、たしかに山川のタオルはラインナップに含まれていて、9日に配布予定となっていた(6月17日時点)。書道八段と達筆で知られる山川は「初志貫徹」と記し、他の選手よりも目立っている。
結果としては、9日、山川のタオルは配られなかった。当日、球場の入り口には山川を除いた3選手の名前が記載され、「3種類のうちランダムで1種類を配布いたします。あらかじめご了承ください」と掲示されていた。ピンバッジと対応が違ったのはどういった理由なのか。前出の西武番記者が説明する。
「今回のハンカチは中身が分からないよう黒い外袋に包まれていたのですが、在庫管理のため、球団がどの選手が入っているのかわかるように外袋にシールを貼っていた。そのため山川のタオルだけ除くことができた。一方のピンバッジも黒い外袋に入っているのですが、種類も多かったためこうしたシールなどを貼っていなかったため袋を空けないと球団側も中身が分からない。すでに球場からは山川に関するものはほぼすべて削除されていますが、唯一“グレーゾーン扱い”としてこのピンバッジだけ残っています」
今回のタオルは先着5000人限定となっているため、単純計算でも山川のタオルは1250枚も作っていたことになる。また、現在も配布が続いているピンバッジだがフリマサイトではレアなレプリカサイン入りでも1000円前後で販売されていて、特段プレミアがついている様子は見られなかった。