「携帯を水没させられた」とも
「駆けつけた警察に、紗菜さんは『別れるなら殺すと言われ、首を絞められた』などと被害を訴えた。一方で伊藤容疑者は『携帯を水没させられた』『キッチンハイターをかけられた』などと話したといい、当日の騒動は近隣にも言い争う音が聞こえていたといいます。
しかしこのときも紗菜さんは1か月後の警察の連絡に対し『あのあとすぐに仲直りした』と話したそうです」(同前)
最後4回目の通報があったのはちょうど事件の1週間前だった。
「伊藤容疑者の車内で口論となり、お互いが叩くなどの暴力をふるった。このときは警察が紗菜さんの父親を警察署に呼び寄せ、お互いの親が間に入ることになったそうです。警察は紗菜さんに一時的に居住場所を変えるよう指導したといいますが、紗菜さんは『今はまだ別れていない』と説明したといいます。
翌日、伊藤容疑者の車に置きっぱなしだったという紗菜さんの荷物を伊藤容疑者が警察に提出しましたが、紗菜さんは『自宅の鍵が入っていない』と訴えた。警察は伊藤容疑者の家を捜索しましたが、この鍵は結局見つからなかったといいます」(同前)
事件当日については、紗菜さんが友人に対し「朝起きたら彼氏が家のなかにいた」とメッセージを送っていたとも報道されている。
紗菜さんと幼少期から交流があったという近隣住民の男性はショックを隠せない。
「小学校のころから歩いていると目立つくらいかわいい子で、登校中にはよくはにかんで挨拶をしていた。ご両親と最近会ったのは2週間ほど前ですが、トラブルのことについては何も聞いたことがありませんでした。いや、しかしこれはひどいことになった……」
何度も通報があったにもかかわらず、悲劇が起きてしまったのはなぜか。警察は捜査を進めている。