「そもそも玄米は食後血糖値の上昇度を示すGI値が、白米の71と比べ、55とかなり低い。ダイエットをする際は、糖質カットをうたう食品を食べるよりも血糖値が上がりにくく栄養価の高い若玄米をしっかり食べた方が健康で安全ですし、何より満足感を得られて余計な間食もしなくなる。
また、若玄米は玄米に比べやわらかくて食べやすいのが特徴ですが、白米よりは咀嚼が必要です。噛むことで満腹中枢が刺激され、少量の食事で満足感が得られるのもダイエット向きだといえます」(近藤さん)
柏原さんも咀嚼がスリムな体をつくるカギを握っていると声をそろえる。
「噛みごたえのある若玄米を1日3回食卓にのせ、しっかり咀嚼をすると首まわりの筋肉が鍛えられ、消化器官が活性化されて代謝アップにつながります。また3食きちんと食べることで、消化時に使う胃腸の筋肉も鍛えられ、お腹に力が入るようになります。すると姿勢が改善され、スタイルもよくなるのです」
おかずを食べないのが基本的なプログラム
美しくなるのはスタイルだけではない。柏原さんがこう続ける。
「必然的に栄養価が高く、腸内環境が整う食事になるため、肌の艶がよくなります。また、ギャバが豊富だから『イライラが減った』『よく眠れる』などストレスや不安の解消、睡眠の質がよくなったという声が多いです」
肌もメンタルも整うほか、さまざまな健康効果が期待される。
「若玄米の特徴の1つは緑色の色素であり、その見た目ゆえに、青玄米とも呼ばれます。緑色の色素成分は『クロロフィル』といわれる物質で、摂取すると腸の絨毛に残った有害物を取り除くほか、発がん防止やコレステロール値の低下、血栓予防、抗酸化作用、抗アレルギーなどさまざまな効果があるといわれています。また食物繊維も豊富で白米の7.6倍、発芽玄米の1.2倍。便秘予防にもつながります」(近藤さん)
いいことずくめの若玄米。その実践方法を見ていこう。
柏原さんは若玄米のよさを「簡単でおいしいこと」と断言する。
「玄米は炊くときに長時間水につけるなど一工夫が必要ですが、若玄米は炊飯器の白米モードですぐに炊けます。また、若玄米は玄米よりも小粒でやわらかく、消化にもいい。玄米が苦手な人でもおいしく食べられます」(柏原さん・以下同)
もし若玄米だけ食べてお腹の調子が悪くなるのであれば、若玄米と白米とを雑穀米のようにブレンドしてもいい。
準備が整ったら、早速若玄米生活を始めよう。MEGUMIが実践した「若玄米リセットプログラム」について柏原さんが説明する。