オールスター戦の前日、子どもにインタビューを受けるエンゼルスの大谷翔平(時事通信フォト)

オールスター戦の前日、子どもにインタビューを受けるエンゼルスの大谷翔平(時事通信フォト)

 自分たちが応援するチームに大谷選手が来てくれたらと願う人も多い。最高の選手がくれば、チームはさらに強くなると思うからだ。8日の試合では、大谷選手が打席に立つと移籍先最有力候補のドジャースのファンから「俺たちはショウヘイが欲しい」という異例の声がかかっていた。地元紙である『ロサンゼルス・タイムズ』も紙面で、「大谷をトレードする必要がある」「彼をトレードしなさい」と緊急提言したと報じたほどだ。

『ザ・シアトル・タイムズ』では移籍先にシアトル・マリナーズとする予想が出たといい、オールスター戦が行われたシアトルでは、マリナーズのファンから「シアトルに来て」と大合唱が起こり、スポーツサイト『FanSided』では、移籍先にニューヨーク・メッツをあげ、FAになれば大谷が動くことは確実だと予想する特集記事が7日に配信されたという。日本のある情報番組では移籍先にサンディエゴ・パドレスをあげた。記者もコメンテーターも、事実よりこうなってほしいという期待がこもった意見が中心だ。

 エンゼルスはどうかといえば、『ロサンゼルス・タイムズ』の辛口コラムニストが、エンゼルス首脳から言質として「勝っていても負けていても出さない方針を固めたようだ」という記事を7月4日に書いたといい、FOXスポーツの記者もエンゼルスのオーナーが「史上最高の選手をトレードはしたくない」と語ったと報じた。

 様々な番組でコメンテーターたちが、自分たちの意見や見解を言い合うが、当の大谷選手はオールスター前の会見で次の球団を決める判断基準について聞かれ「全く考えていないので、今の段階で言えることは本当にない」と答えていたから、トレードはなさそうだ。だが来シーズンは移籍する?という質問には、苦笑いを見せた後、笑いながら肩をすくめたものだから、コメンテーターたちは今日もあれこれ予想していた。

「今シーズン、いいシーズンにまずはしてフィニッシュしたいなというのが今できることじゃないかなと思うので」と語った大谷選手が、シーズンオフにどんな決断を下すか。結果がわかった時、コメンテーターたちには「後知恵バイアス」が働き、まるでそれを最初から予想していたように「やっぱりね」「そうなると思ったんだ」という声が聞こえてきそうな気がする。

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