「犯意は父、実行は娘」娘を守りたいゆえか
写真右は被害者男性。イベント後は上に白い服、下に黒いスカートのような形状の服を着てホテルに向かったという
修容疑者について、近隣住民からは「なぜか毎日のように、自宅の玄関先でカップラーメンやコンビニの弁当を立って食べていました」という証言もあった。この行動にも、被害者とのトラブルが関係していた可能性があることがわかった。
「事件前、被害者男性が一家の住む自宅に押し掛けたことがあるそうです。父親が玄関先で立ってカップラーメンを食べたり、自宅前に止めた車の中でコンビニ弁当を食べていたのは、再び彼が自宅に押し掛けてくるのを警戒しての行動でした。娘に会いにくる被害者から、守ろうとしたのでしょう。
父親は、被害者と娘との間に起きたトラブルを把握しており、取り調べに『被害者が一度解決していたトラブルを蒸し返して逆ギレしてきた』とも話しているそうです。警察は連日、被害者と娘が出入りしていたクラブで聞き込み取材を続けています」(前出・捜査関係者)
また、犯行の計画を立てたのは修容疑者とみられる。
「犯罪を起こす意思、つまり犯意は父親が中心とみている。犯意、殺意は父親にあるが、実行したのは娘ということです。しかし娘は判断能力や責任能力を問うことが難しい可能性があり、公判請求されない可能性も十分あることから、おそらく措置入院程度になるのではないか。父親が実行犯となれば、娘の生活を支えていくことが困難になると危惧して、責任能力が問えない娘なら、と父親は計画を考えたとみています」(前出・捜査関係者)
最初のトラブルの段階で警察に通報するという選択肢はとれなかったのだろうか──。