トロフィーを見せる藤澤五月（FWJの公式Twitterより）
紹介した7月22日の『情報7days』（TBS系）では、司会の安住紳一郎アナが驚きの声を上げていたが、私はといえば、名前を聞いても藤澤選手とは信じられず、あまりの激変ぶりに二度見しても首を傾げてしまったほどだ。同じように思った人は多かったようで、SNSにも同様のコメントが見られた。
私もみんなも驚いたのは、この事実を予想も想像もしていなかったからだ。最近はほっそりした顔のラインや手足から”激やせ”ではないか、痩せたみたいだけど大丈夫かと心配していた人たちも、彼女が実は筋トレが好きでバキバキでムキムキの肉体を作っているなど考えもしなかっただろう。想像できなかったのは無意識のうちに、藤澤選手はウインタースポーツのアスリートで防寒用のジャージを着た色白でぽっちゃりした選手などという思い込みが出来上がっていたためだ。「アンコンシャス・バイアス」である。
これまで見せてきた私服姿や、2020年に道着を着て空手の稽古に挑戦する姿も、彼女のイメージの延長線上にあったので驚くことはなかった。しかしこの筋肉姿はイメージとは正反対、この人にはこんな一面もありましたというギャップどころではない驚愕の姿で、まるで劇的ビフォーアフターみたいだったのだ。
我々の想像の上をいった藤澤選手は、満面の笑みともにいくつものポーズを決め、入門クラスのノービスで2位。誰でも参加できるオープンで3位になった。これからは冬だけでなく、夏の時期も彼女の活躍を見ることができそうだ。
