手軽に塩分補給できると人気のスポーツドリンクには糖分も含まれるため、飲みすぎると血糖値の上昇につながる(イメージ)
スポドリは血糖値のリスク
気を付けたいのは塩分補給の方法だ。
「高齢者は、身体の中の水分と塩分のバランスが崩れがちですが、同時に考えるべきこともあります。手軽に塩分補給できると人気のスポーツドリンクには糖分も含まれるため、飲みすぎると血糖値の上昇につながります。
また熱中症対策として人気が高い塩飴はスポーツドリンクと同様、含まれる塩分量はわずかなので、それだけでは有効な対策になり得ないということも注意しましょう」(大脇医師)
こうした事態を引き起こさないためには、夏は食事で塩分を摂取することが重要だ。谷本医師が語る。
「塩分過多のインスタント食品や加工食品を控えた食事で塩分を摂取するなら過剰に減塩を気にするまではないですし、低ナトリウム血症などの発症も避けられるでしょう」
自分が普段摂取している塩分の量は、医療機関の血液検査や尿検査などである程度推定ができるので、まずは医師に相談してみる方法もある。
※週刊ポスト2023年8月11日号