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巨人・浅野翔吾は「フルスイングよりミート重視」を いずれは「坂本勇人のような選手になれる」と達川光男氏期待

小柄ながら秘めたパワーが魅力の浅野翔吾(写真/共同通信社)

小柄ながら秘めたパワーが魅力の浅野翔吾(写真/共同通信社)

 打率と打点も好成績でシーズン終盤を迎えている巨人・岡本和真(27)。三冠王も視野に入っている岡本だが、そんな巨人において今後、期待されるのがルーキー・浅野翔吾(18)の活躍だ。

 171cm、86kgと小柄ながら秘めたパワーが魅力の右打者で、7月7日に一軍に昇格すると試合前のフリー打撃で68本中19本の柵越えをマーク。翌日の初出場では2三振に加えてエラーを記録し、3試合出場後にファーム落ちしたものの、8月11日に再昇格するとDeNA戦でスタメン起用され、第2打席にプロ初安打を放った。

「二軍で調整していた時は、坂本勇人(34)や松田宣浩(40)に可愛がられてアドバイスをもらい、若者らしくそれをタブレットに保存して読み返していました。再昇格できたのはその努力の賜物でしょう。

 巨人史上初となる高校生外野手のドラフト1位指名を受けた話題性もありますし、Bクラスに沈むチームの起爆剤としての活躍を期待されています」(巨人番記者)

 坂本、岡本に並ぶ生え抜きの強打者への成長が期待されるが、球界OBは現時点での実力をどう見ているのか。阪神などで活躍した野球評論家の江本孟紀氏が語る。

「フリー打撃でスタンド中段まで飛ばすとはいえ、実戦となるとそのパワーを発揮しきれていません。今の巨人には空きポジションがないですし、レギュラーを勝ち取るためにはまだまだバットを振る必要があるでしょう」

 厳しい指摘もあるなか、元広島の監督で野球評論家の達川光男氏はこう評した。

「1988年に高卒1年目から成功し、新人王も取った中日の立浪和義はミート力に長けていました。浅野も1年目でブレイクするには、フルスイングよりもミートを重視したバッティングに切り替えるべきです。

 ただ浅野の打撃には非凡な才能があります。本人が努力を重ねれば、今すぐには無理でもいずれ坂本のような選手になれる可能性は十分あるでしょう」

 球団初のドラ1は、“小さな巨人”になれるか。

※週刊ポスト2023年9月1日号

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