▼スクロールで次の画像

手術前に静脈麻酔をする小松原選手に看護師が話しかけ、緊張をほぐす場面もあった

手術前に静脈麻酔をする小松原選手に看護師が話しかけ、緊張をほぐす場面もあった

小松原美里選手とパートナー・小松原尊(ティム・コレト)選手

小松原美里選手とパートナー・小松原尊(ティム・コレト)選手

終始笑顔で前向きな発言が印象的だった小松原選手

終始笑顔で前向きな発言が印象的だった小松原選手

6月、小松原選手は練習拠点のカナダ・モントリオールから半年ぶりに帰国。国内で開催されるアイスショーの合間を縫い、『六本木レディースクリニック』へ

6月、小松原選手は練習拠点のカナダ・モントリオールから半年ぶりに帰国。国内で開催されるアイスショーの合間を縫い、『六本木レディースクリニック』へ

採血を行い、卵巣内の卵子の数を推測する血中の「AMH濃度」を測定。甲状腺機能に異常がないかや感染症の有無も検査する

採血を行い、卵巣内の卵子の数を推測する血中の「AMH濃度」を測定。甲状腺機能に異常がないかや感染症の有無も検査する

初診時、血液検査の結果から治療計画を立てていく。小松保則院長から「超音波検査で子宮は左右とも問題なし」と説明を受け、小松原選手はホッとした表情を見せる

初診時、血液検査の結果から治療計画を立てていく。小松保則院長から「超音波検査で子宮は左右とも問題なし」と説明を受け、小松原選手はホッとした表情を見せる

左右の子宮内を超音波で確認。この日は生理開始数日後で、黒く丸い部分が、卵子が入った卵胞。「大きさのばらつきはありますが、これから卵胞を育てる薬剤で卵巣を刺激して、採取できる大きさまで育てていきましょう」と小松院長

左右の子宮内を超音波で確認。この日は生理開始数日後で、黒く丸い部分が、卵子が入った卵胞。「大きさのばらつきはありますが、これから卵胞を育てる薬剤で卵巣を刺激して、採取できる大きさまで育てていきましょう」と小松院長

ホルモンを補い卵胞を育てるため、ペンタイプの排卵誘発剤を自分で打つための指導をクリニックで受ける。腹の肉をつまんでゆっくり10秒数えながら注射する。注射回数は人によって異なり、小松原選手の場合は1日1回。痛みはあまりないのだそう

ホルモンを補い卵胞を育てるため、ペンタイプの排卵誘発剤を自分で打つための指導をクリニックで受ける。腹の肉をつまんでゆっくり10秒数えながら注射する。注射回数は人によって異なり、小松原選手の場合は1日1回。痛みはあまりないのだそう

採卵針で吸引した卵胞液が、チューブを通って細長い容器に入っていく。卵胞液がたまったら、すぐに隣の培養室へと運ばれる。超音波画像で卵巣を確認しながら、膣から左右の卵巣に長細い採卵針を刺し、卵胞液ごと卵子を吸引する。10~15分で終了し、術後は1時間ほど安静にして、その日のうちに帰宅できる

採卵針で吸引した卵胞液が、チューブを通って細長い容器に入っていく。卵胞液がたまったら、すぐに隣の培養室へと運ばれる。超音波画像で卵巣を確認しながら、膣から左右の卵巣に長細い採卵針を刺し、卵胞液ごと卵子を吸引する。10~15分で終了し、術後は1時間ほど安静にして、その日のうちに帰宅できる

培養室では、吸引した卵胞液から顕微鏡を使って卵子を探していく。卵胞液の中に卵子が見つからない空胞の場合もある。顕微鏡の画像は手術室のモニターにもリアルタイムで映し出され、採卵中の医師にも情報共有される

培養室では、吸引した卵胞液から顕微鏡を使って卵子を探していく。卵胞液の中に卵子が見つからない空胞の場合もある。顕微鏡の画像は手術室のモニターにもリアルタイムで映し出され、採卵中の医師にも情報共有される

手術室に隣接する培養室で。顕微鏡下で成熟した卵子を凍結容器にのせていく

手術室に隣接する培養室で。顕微鏡下で成熟した卵子を凍結容器にのせていく

顕微鏡下で卵胞液から卵子(正確には卵子卵丘細胞複合体)を見つけ出し、ピペットで吸引していく

顕微鏡下で卵胞液から卵子(正確には卵子卵丘細胞複合体)を見つけ出し、ピペットで吸引していく

ピペットで吸引したものを別の容器に移し替え、卵子の周りを覆う卵丘細胞を除去して、卵子だけにする。卵子の大きさは0.1〜0.15mm

ピペットで吸引したものを別の容器に移し替え、卵子の周りを覆う卵丘細胞を除去して、卵子だけにする。卵子の大きさは0.1〜0.15mm

専用のシートに凍結保護剤と卵子をのせる

専用のシートに凍結保護剤と卵子をのせる

専用のシートを液体窒素に直接投入し、急速冷却。固体と液体の中間状態を保っているので、卵子は生きたままの状態をキープ

専用のシートを液体窒素に直接投入し、急速冷却。固体と液体の中間状態を保っているので、卵子は生きたままの状態をキープ

凍結した卵子はマイナス196℃の液体窒素のタンク内で、半永久的に保存できる

凍結した卵子はマイナス196℃の液体窒素のタンク内で、半永久的に保存できる

工程を熱心に観察する小松原選手。「卵子凍結に興味を持っている選手が増えていて、よく質問を受けるようになりました。私の体験をしっかり伝えたい」とトップランナーらしい発言を

工程を熱心に観察する小松原選手。「卵子凍結に興味を持っている選手が増えていて、よく質問を受けるようになりました。私の体験をしっかり伝えたい」とトップランナーらしい発言を

術後、超音波検査で子宮を確認。当初、10個程度の採卵を想定していたが、凍結数はその半分だったため、今後について小松院長と相談を重ねていく

術後、超音波検査で子宮を確認。当初、10個程度の採卵を想定していたが、凍結数はその半分だったため、今後について小松院長と相談を重ねていく

六本木レディースクリニック院長・小松保則さん。一般不妊治療から高度生殖補助医療まで不妊治療を専門とする。じっくり時間をかけ、わかりやすい説明を行うなど、寄り添った診療スタイルは患者からの信頼が厚い

六本木レディースクリニック院長・小松保則さん。一般不妊治療から高度生殖補助医療まで不妊治療を専門とする。じっくり時間をかけ、わかりやすい説明を行うなど、寄り添った診療スタイルは患者からの信頼が厚い

女性の一生における卵子の数の変化

女性の一生における卵子の数の変化

年齢別AMH値と採卵・凍結数

年齢別AMH値と採卵・凍結数

関連記事

トピックス

西内まりやがSNSで芸能界引退を発表した(Aflo)
《西内まりやが芸能界引退へ》「自分らしい人生を見つけていきたい」理由のひとつに「今年になって身内がトラブルを起こしていることが発覚」【自身のインスタで発表】
NEWSポストセブン
出演しているCMの画像や動画が続々と削除されている永野芽郁
《“二の矢”で一気に加速》永野芽郁、止まらない“CM削除ドミノ”  旬の著名人起用で“チャレンジ”続けてきたサントリーからも消えた 永野にとっても大きな痛手に
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビ第三者委に反論》中居正広氏の心中に渦巻く“第三者委員会への不信感” 「最初から“悪者扱い”されているように感じていた」との関係者証言も
NEWSポストセブン
真剣交際が報じられた犬飼貴丈と指原莉乃(SNSより)
《仮面ライダー俳優・犬飼貴丈と真剣交際》“芸能界の財テク王”指原莉乃の「欲しいもの全部買ってあげる」恋愛観、私服は6万超え高級Tシャツ
NEWSポストセブン
母の日に家族写真を公開した大谷翔平(写真/共同通信社)
《長女誕生から1か月》大谷翔平夫人・真美子さん、“伝説の家政婦”タサン志麻さんの食事・育児メソッドに傾倒 長女のお披露目は夏のオールスターゲームか 
女性セブン
奥本美穂容疑者(32)の知られざる”アイドル時代”とは──(本人SNSより)
《フリフリのセーラー服姿》覚せい剤で逮捕の美人共犯者・奥本美穂容疑者(32)の知られざる“病み系アイドル時代”【レーサム元会長とホテルで違法薬物所持の疑い】
NEWSポストセブン
ぐんぐん上昇する女優たちのCMギャラ(左から新垣結衣、吉永小百合、松嶋菜々子/時事通信フォト)
【有名女優のCMギャラ一覧表】1億円の大台は80代と50代の2人 10本超出演の永野芽郁は「CM全削除なら5億円近く吹っ飛ぶ」の声も
週刊ポスト
万博初日、愛子さまは爽やかな水色のセットアップで視察された(2025年5月9日、撮影/JMPA)
《雅子さまとお揃いパンツスーツ》万博視察の愛子さま“親子シミラールック”を取り入れたコーデに「ネックレスのデザインも相似形でした」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
《美女・ホテル・覚せい剤…》元レーサム会長は地元では「ヤンチャ少年」と有名 キャバ嬢・セクシー女優にもアテンダーから声がかかり…お手当「100万円超」証言
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【独占直撃】元フジテレビアナAさんが中居正広氏側の“反論”に胸中告白「これまで聞いていた内容と違うので困惑しています…」
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中、2人は
《憔悴の永野芽郁と夜の日比谷でニアミス》不倫騒動の田中圭が舞台終了後に直行した意外な帰宅先は
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン