もちろん、球団のホームページには〈チケットの営利目的での転売は禁止です〉と明記されている。転売チケットが高騰しても球団の収益に貢献しない以上は当然だろう。
ただ、今季は球団の収益も潤っているとみられる。本拠地開催の試合はほぼ満員が続いていることに加え、関西では地上波で中継されることが多いため、チケット、放映権料、グッズ販売などを合わせて1試合で1億円は稼ぎ出しているといわれる。前出・トラ番記者が言う。
「秋以降はペナントレースの状況を見て中継局が決まることが多いが、今年は高い放映権料を支払ってでも需要があると判断されて地上波での放送が次々と決まっていくのではないか。CSになればさらに収益力が高まるでしょう。チケットも完売するだろうし、“アレ”の関連グッズも多く販売される予定となります」
不況を吹っ飛ばすほどの阪神戦バブル。そらそうよ。
※週刊ポスト2023年9月8日号