悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さまが筑波大学に入学されてから1か月あまり。東京から離れた地で、悠仁さまは同級生たちに囲まれながら大学生活を謳歌されている。どうやら愛息の素顔は母の紀子さまのもとまでは届かないようだ。
5月上旬の夜9時頃、筑波大学(茨城県つくば市)にほど近い静かな住宅街に、若者たちの賑やかな声がこだました。古くから地域に愛される町中華の店から、9人の男子学生たちが出てきたのだ。うちひとりは、4月に筑波大学に進学された秋篠宮家の長男、悠仁さまだった。筑波大学周辺では、新たなご学友と時間をともにする悠仁さまの姿が至るところで見られていた。
「入学から2か月ほど続く新歓イベントに積極的に参加されていました。入学初日こそ悠仁さまの周囲にいたのは男子ばかりでしたが、徐々に女子との交流が増えているようです。帰りがけに女子大生たちと笑顔で立ち話をされたり、ファミレスに顔を出されたこともあるそうです」(皇室記者)
しかし、皇位継承権を持つ悠仁さまは大学生活だけでなく、公務も疎かにはできない。今後、お住まいである東京・赤坂御用地からの車通学とつくば市内に借りた住居から通う方法を組み合わせると決断された理由のひとつも、そこにあるという。
「連休明けの5月7日には、大学で講義を受けられたのち、車で赤坂御用地まで戻られ、ヨルダンのフセイン皇太子との夕食会に参加されました。翌日も講義があるでしょうし、スケジュール的に簡単ではありませんが、悠仁さまはいずれ天皇になられるお方です。皇太子との交流は重要だと判断され、出席に至ったのでしょう」(前出・皇室記者)
さらに、悠仁さまが19才の誕生日を迎えられる今年の9月6日には、成年式が控えている。秋篠宮さま以来、40年ぶりの開催だ。
「当時を知る職員は少なくなっているので、段取りの確認のほか、冠や馬車といった諸用具の用意などを丁寧に行っています。式の主役である悠仁さまは、すでにさまざまな準備を進められていて、その傍らでは紀子さまも入念なチェックをされています。一生に一度の式ですから失敗は絶対に許されないと、かなり敏感になっておられるようです。
紀子さまは非常に細かいところまで気を配られる性格ゆえ、子細にわたる指示が担当者の負担になることがあります。しかし、最近、そばに悠仁さまがおられると、その場で紀子さまの言動を正されることがあるそうです」(別の皇室記者)
親に守られる子供から、時に親に異を唱える18才の成年へ。悠仁さまの変化は時折垣間見えていた。たとえば、筑波大学の入学式では、これまで欠かさず入学式に出席されてきた秋篠宮ご夫妻の姿を見ることはなかった。
「保護者は2名まで出席できましたし、息子の晴れ姿を見たかったはずです。悠仁さまの方から『もう来なくて大丈夫』と提案があったのかもしれません」(別の皇室記者)
大学生になると、高校生までとは違った世界が広がる。講義やサークルを選ぶことはもちろん、時間の使い方や交友関係のほとんどを自分で決めるようになる。
「そこに親の介入の余地はありません。秋篠宮ご夫妻は子供の自主性を尊重する方針をとっておられますし、尚更です。今後悠仁さまはつくば市にも生活拠点を置くため、親と顔を合わせる時間はどんどん短くなる。紀子さまは親子の距離が変わってしまうのではないかと胸騒ぎを感じておられるようです」(前出・別の皇室記者)
子供が親元から離れることで、喪失感を感じる親は少なくない。それは紀子さまも例外ではないのかもしれない。
「紀子さまは、ご自身で道を切り開かれている悠仁さまの成長ぶりに目を細められながらも、悠仁さまのなかにご自身の知らない部分が増えていくことを寂しく思われているようです。
ただ、紀子さまが眞子さんや佳子さまに干渉しすぎたことでお気持ちが離れてしまったといわれたこともありますし、悠仁さまとの間に決定的な溝を作ることは避けたいと強く思っていらっしゃるようです。心の距離は変わらず近くありたいけれど、成年式を節目に子離れをしなくては、という複雑な心境なのでしょう」(前出・皇室記者)
一人息子を愛するがゆえ、紀子さまは葛藤の中にある。
※女性セブン2025年5月29日号