18歳になった愛娘と最後に会えたのは4年前

 最初のカミさんとの間に子どもはいなかった。だから、子どもは美佳さんとの間にできた娘1人だけ。再婚してもう1人作ったら? それはどうかな~(笑)。娘は18歳になったけど、全然会えてない。10年前に出て行って、4年前の3月、自宅を売った財産分与の話し合いの最後に、約5年ぶりに会えたっきり。弁護士立ち会いのもと、2時間だけの再会だったけど嬉しかった。

 今も娘に会いたい気持ちは変わらない。ただ、美佳さんと現在の旦那さんとの間に子どもができて、娘には妹が生まれたんだから、新しい家族と仲良く幸せになってほしい。やっぱり、子どもにとっては男親より母親との結びつきのほうが強いと思うしね。美佳さんに対しても、幸せになってほしい、と心から思ってる。最初のカミさんにも、ね。でも、そんなふうに思えるようになったのは2、3年前から。別れの辛さを味わって、勉強させてもらって、コロナで価値観も変わった。本当に大切なものは何なのかって考え直したんだよ。

 時間も必要だった。離れて暮らしてから、今みたいに思えるまでに8年もかかった。それだけ、別れるのは苦しいってこと。結婚はいいこともあるけど、大変なこともある。幸せが2回、苦しみが2回で、マスコミに追いかけ回されたしさ(笑)。オレの場合は、毎朝8時になるとピンポ~ンって家のインターホンを鳴らされて、レポーター10人ぐらいからマイク突きつけられて、カメラ7~8台に撮られて。寒い日なんか、温かいお汁粉配ったりしたよ。よく対応した? 良いときだけ宣伝してもらって、都合が悪いときは知らんぷり、っていうのは違うと思うからさ。

上京時。前列右が高橋

上京時、若かりし頃の高橋(前列右)

離婚後に豪邸と車4台を処分して感じた心境

 今は1人暮らしだよ。ペットも飼ってない。それでも、1日24時間のうち、寂しくて特定のパートナーがいたらいいのかな、と思うのは1時間もないのよ。あとの23時間は満たされてる。自由でいいな、幸せだな、って感じてる。“何でもないことが幸せ”って歌って売れたけど、今のオレは見栄を張ってあれもこれも所有するような、でっかい幸せは求めてないから。

 別れてからデッカイ家売って、車は4台持ってたけど、それも手放して、今はカーシェア。カーシェア、最高よ。好きな車を選んで乗れるんだから。それでじゅうぶん。身体はひとつしかないんだから、4台も持ってても、どうせ全部いっぺんには乗れないだろ。

 所有欲を満たすより、好きな時間に起きて、好きな時間に寝る。好きなときに好きなものを食べてさ。天気がいいとハーレーに乗って出かけて、そのときに会いたい人と会ってメシ食べる。遊んだりして適度な距離感で付き合ってる方が楽しいし、誰かに合わせる生活をまたしたいかって聞かれると、もう疑問だね。

 家事は得意だから、1人暮らしでも不便はないよ。掃除はそこそこだけど、とくに料理は、自分で言うのも何だけど上手。得意なのは中華だな。調味料を少々間違えても、素材が良くて強火で豪快にバッと作れば、それなりの味になるからさ。味噌汁も毎日作ってる。ぬか漬けも作ってるよ。マメというか、自分で作る料理の味が好きなんだよな。

 だから、結婚はこの先、してもしなくてもいいと思ってる。付き合うのとは違って、責任が重いしね。相手の親とかきょうだい、親戚とかいて、話し合わせるのも面倒くさいでしょ。次に結婚するときは、その面倒くささを飛び越しても結婚したい相手なんじゃない? なんだかんだいって、本能だからさ。今は結婚より、中学生のときみたいに、胸がギュ~ッと焦がれるような恋愛がしたいと思うよね。

 無駄遣いはしないし、性格も前ほど短気でもなくなった。優しいし、強いし、放し飼いでもご機嫌だし、面倒くさくない男になった。今のオレはパートナーとしては相当、“買い”だと思うよ(笑)!

後編に続く

◆取材・文/中野裕子 撮影/山口比佐夫

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