ツキノワグマの親子(時事通信フォト/環境省提供)

ツキノワグマの親子(時事通信フォト/環境省提供)

 こうやって何かを批判する場合、現在の日本では「いろんな考えがあると思いますが」といった前置きで予防線を張るのが“暗黙のルール”になっています。それも要は、とにかくクレームを付けたいだけの人の「こういう場合はどうなんだ」的な不毛なクレームを避けるため。そんな建前主義こそがダメなクレーマーを調子に乗らせて世の中を窮屈にしている一因でもあるので、ここではウソ臭い前置きは付けません。

 クマを駆除したことにクレームが殺到したという話を聞いて、「なんじゃそりゃ」「またバカが湧いてきたな」「相手させられる役所がかわいそう」と思った人は、きっと大丈夫です。ダメをダメと察知できるので、「電柱の陰から“悪者”に石をぶつける快感」の誘惑に溺れずに済むでしょう。

 ただ、人間は弱い生き物です。ふとした拍子に“ダメな人”の側に近づいてしまったり、悪いことが重なって気持ちが荒んでダメの落とし穴にはまる可能性がないとは言えません。そんな悲惨な状況を回避するには、ダメの国から戻って来れなくなる前に早めに手を打つことが大切。自分自身にこんな兆候が見られたら要注意です。

●「家族や周囲の人とギスギスしていて、ちょっとしたことで言い合いになる」
●「ふと気が付くと『最近の若いモンは』『近ごろの政治家は』と呟いている」
●「飲食店の若い店員がモタモタしていたり敬語を間違えたりすると腹が立つ」
●「ネットの炎上案件を見つけると、ヤフコメの罵倒コメントを読んでしまう」
●「同級生の中から、自分より苦労してそうな友人は誰かと考えることがある」

 5つのうち4つ以上当てはまるなら、クマを駆除した町の役場に電話して罵声を浴びせたり、あるいは救急隊員がお茶を飲んでいたと消防署にクレームの電話を入れたりする人になるまで、あと一歩です。思い切って長い休みを取るなどして、自分をいたわりましょう。「なかなかそうはいかないよ」とおっしゃるかもしれませんが、出世が遠ざかろうが上司や家族にイヤミを言われようが、ダメな人になってしまうよりはマシです。

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