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37年ぶり朝ドラ出演の柳葉敏郎、秋田から撮影現場に通勤 地元飲み会では「毎回記憶なくなるまで」の変わらぬ姿

柳葉敏郎

柳葉敏郎は秋田から朝ドラの撮影現場に通勤

「クランクイン当初、撮影スタッフの間には常に緊張感が漂っていました。ベテラン俳優というのはもちろん、若かりし頃のギラギラ感と、数々の“伝説”が芸能界で語り継がれている人でしたからね。それだけに、まるで正反対の穏やかさに肩透かしを食らったスタッフは多かったようです。“これが本当にギバちゃんなの?”って」(NHK関係者)

「ギバちゃん」とはもちろん柳葉敏郎(62才)のこと。10月2日から始まったNHK連続テレビ小説『ブギウギ』に出演中だ。柳葉の朝ドラ出演は、1986年の『都の風』以来37年ぶり。往年のテレビ局関係者が、当時の様子を振り返る。

「あのときはまだ20代で、良くも悪くも自分がいちばんでした。『都の風』ではヒロインの初恋相手役で、役柄に入り込んでいて近寄りがたい雰囲気を放っていました」

 それが一転、今回の『ブギウギ』の撮影現場ではいつもニコニコ、出演者やスタッフにも気を配っているという。

『ブギウギ』は、戦後の歌手で「ブギの女王」と言われた笠置シヅ子さん(享年70)をモデルに、趣里(33才)演じるヒロインがスター歌手に成長していく物語。柳葉は大阪の下町で銭湯を経営する、ヒロインの父親役を演じている。

「銭湯に個性豊かな常連客が集まるというシーンが多く、その撮影では、本番前からいつも出演者同士でふざけ合っていて笑い声が絶えず、せりふもアドリブ満載です。度が過ぎると柳葉さんが“いい加減にしろよ”と冗談交じりに注意するほど。

 妻役の水川あさみさん(40才)とも相性がよく、撮影の合間には2人で大笑いしています。せりふはすべて関西弁なので、秋田県出身の柳葉さんが“関西弁のイントネーション、これで合ってる?”と大阪出身の水川さんに確認しては、“全然ちゃうわ!”とツッコまれています。趣里さんや水川さんとカメラが回っていないときにも役名で呼び合うなど、チームワークも抜群です」(前出・NHK関係者)

 秋田県で生まれ育った柳葉は、高校卒業後に18才で上京。東京で一旗揚げようと「劇団ひまわり」に入団したが、5年ほどは役者として鳴かず飛ばずの時代を過ごした。

 転機が訪れたのは1984年。パフォーマンス集団「一世風靡セピア」のメンバーとして大ブレークを果たした。その後は役者としても才能が開花し、1980年代後半には『男女7人秋物語』(1987年、TBS系)『ニューヨーク恋物語』(1988年、フジテレビ系)などのトレンディードラマに立て続けに出演。主要キャストとして活躍し、「元祖トレンディー俳優」の仲間入りを果たした。

「当時の柳葉さんは私生活もイケイケで、酒席での武勇伝には事欠きませんでした。普段は体育会系で礼儀正しい柳葉さんですが、酔うと手がつけられなくなり、嫌いな俳優の高級車のボンネットをへこませたり、プロレスラー相手にけんかを売ったエピソードなどは有名です。酒豪で知られる和田アキ子さん(73才)ですら“もう一緒に飲みたくない”と敬遠していた時期があるとか(笑い)」(芸能関係者)

 今回『ブギウギ』で柳葉が演じているのは、ピュアで情に厚く、芝居やお酒が大好きな道楽者という役どころ。本人のイメージにピッタリかもしれない。

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