織田裕二一覧

【織田裕二】に関するニュースを集めたページです。

父は石橋凌、母は原田美枝子の俳優一家に育った(時事通信フォト)
石橋静河 七光りを感じさせず「誰にも何にも似ていない」その不思議な魅力
 役者が持つ空気、それがどこに由来するのか、説明することはなかなか難しい。だが、独特の空気を持つ俳優は確かにいる。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * 道路交通法違反・引き逃げの疑いで逮捕・不起訴処分になった伊藤健太郎さん。芸能界復帰はなかなか難しいと言われてきた中で、久々にテレビドラマの画面に現れ注目を集めています。10月12日深夜からスタートした『東京ラブストーリー』(フジテレビ系 火曜日24時35分)の「カンチ」役です。 ご存じ1991年に織田裕二と鈴木保奈美が共演して話題を振りまいたトレンディドラマの令和版。FODで昨年配信され今回は地上波での初放送となりました。同時に旧作品もFODやTVerで動画配信中です。29年ぶりに蘇った令和版東京ラブストーリーでは、織田裕二が演じた完治を伊藤さん、鈴木保奈美の演じたリカを石橋静河さんが演じています。 まずはカンチ役・伊藤さんの久々の姿と、若手ながら細かい表情やしぐさを作る演技巧者ぶりに目が行きますが、それ以上に気になる存在がヒロイン・リカ役に抜擢された石橋さんです。 かつて鈴木保奈美さんが演じた赤名リカは、甲高い裏声を響かせるキャピキャピした自由奔放な人でした。当時の「帰国子女」のイメージに沿った天然系で、今見るとハイテンションがわざとらしい感じすらする。 一方、石橋さん演じるリカはどうでしょう?  鈴木版リカと何が違うかと言えば、まず声のトーン。アルトの低音で声は張らずサバサバとした自然体。アート系ぶるでもなく、ちょっと意識高い系の匂いがしそうでいて、しない。鈴木版のリカが熱を帯びた「ハイテンション」系だとすれば、石橋版のリカは低温「フラット」系と言えばいいでしょうか。そこに時代が映し出されています。一歩ずつ自分の道を進むリカの足取りの確かさが、伊藤さん演じる若いカンチを惹き付け、カンチが翻弄されていく感じがとてもよく描かれています。 いや、今回のリカだけではありません。「石橋静河」という女優を見ていると、不思議な気分になる。そう、「誰にも何にも似ていない」から。ズラリと居並ぶ役者さんの中で、ついつい石橋さんに目が行ってしまうこの吸引力は、どこから来るのでしょう? 思い返せば春のドラマで話題となった『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)の三ツ屋早良役も、印象に残る人物でした。頭の回転が速くて弁が立ち自信過剰。超特急でまくし立て理屈っぽく、関わりたくない女を見事に演じ切った石橋さんに対して、放送時は「嫌悪の声があふれる」などと伝えられましたが、つまりは「いかに上手に役に成りきったか」ということ。 嫌な女に存分に変身した後、しかし負のイメージを引っ張るわけでもなくさらりとリセット。例えば今放送中のCM「サントリー天然水」の「雨あがる」篇では、早良とは対極にあるような透明感。大自然の中で流れるようなダンスを披露し体の動きを通して人に語りかけることができる希有な才能を見せてくれています。 いわゆる美系とはやや違う個性派ですが、見れば見るほどクセになる要素がある。「さて、この人ならどうやるだろうか」と次の役が見てみたくなる。妙な人格の役柄ばかりやらせてみたくなる。 等身大のご本人はかなりの苦労人です。4歳からクラシックバレエを始め中学卒業後15歳でボストン・カルガリーのバレエスクールへ留学。17歳でカナダの名門バレエ学校に入るがプロにはなれず。外国での武者修行を経てコンテンポラリーダンサー、そして役者へ。石橋凌と原田美枝子の娘という「七光り色」も感じさせない不思議。映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』では映画に初主演し、キネマ旬報紙の日本映画ベストワン評価やブルーリボン賞新人賞等多くの賞を獲得しました。 周囲に引きずられない石橋さんのしなやかさと凛とした強さ、どんな役をやっても役に成りきり、しかし役にまみれずリセットする力は、多くの女性視聴者の共感を集めています。石橋版リカもまた一つの風変わりな憑依型であり、その次にまた何を見せてくれるかと期待させる石橋さん。女優道から目が離せません。
2021.10.16 16:00
NEWSポストセブン
反町は90年代に大人気になった
反町隆史、竹野内豊…90年代“イケメン列伝”癒しや安心感がキーワード?
 バブル景気のきらびやかな時代が終わり、先行き不透明な時代に突入した1990年代。“かっこいい男”の条件も変わった。その時代を象徴する“イケメン”たちを紹介する。バブル崩壊後、不景気とともに男性に癒しを求めるように 1989年1月、元号が「平成」に移ると、好景気にも陰りが見え始め、1991年には急激な円高により、一転、不景気となる。「バブル経済が完全に崩壊したことを人々が認識したのは1993年頃から。企業が相次いで経営破綻により潰れ、のちに会社存続のために従業員を解雇するリストラも社会問題となりました」(世代・トレンド評論家の牛窪恵さん・以下同) 長らく日本の働き方として定着してきた終身雇用は、バブル崩壊とともに崩れ始める。「山一證券(1997年に自主廃業)ほどの大企業でも存続できない時代に。大手企業にいても、将来安泰ではなく、職をいつ失うかわからなくなりました」 不況により、暗い空気に包まれた中、恋愛の価値観も大きく変わっていく。「バブルの頃は、高級車に乗って、高級レストランでワインを飲んで愛を語るのがかっこいいとされましたが、バブルが弾けた後は、経費節減で接待交際費は使えず、給料やボーナスもカットされるなど、デートや外食にお金がかけられなくなりました」 その代わりに、若者の間で定番となったのが“おうちデート”だ。「男性は女性をレストランに連れていくのではなく、家で一緒にご飯を食べてまったりするようになります。おうちご飯は、1996年にスタートした『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の影響も大きかったですね。SMAPのメンバーが料理対決をするコーナーが人気となり、“料理男子”の概念が誕生。男性自ら作った料理を女性に振る舞うことがステータスになりました」 また、この頃からSMAPの木村拓哉(48才)が国民的スターへと上りつめていく。「木村さんは1993年のドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)で、ヒロインを後ろから優しく抱きしめる“あすなろ抱き”が話題となり、女性からの支持はうなぎのぼりに。人気を決定づけたのは、1996年の『ロングバケーション』(フジテレビ系)です。 山口智子さん(56才)演じる葉山南と木村さん演じる瀬名秀俊とのラブストーリーではありましたが、男性が女性を引っ張るというよりも、男女の関係が対等に近い“友達カップル”の要素が強かった。“瀬名”は女性がキツイことを言っても、『なんだよ』と言いながら受け流してくれる男性で、これが時代にマッチしていました。 1990年代半ばは女性の社会進出が進み、専業主婦と働く妻の割合が逆転した頃。女性たちは“南”のようにさっぱりしたキャリア女性に憧れ、小言も黙って聞き流すような男性に癒しを求めるようになっていたのです」 木村は『an・an』の「好きな男ランキング」で1位を獲得(その後15年間トップの座に君臨する)。「当時、木村と人気を分かち合っていたのが、トレンディー御三家と呼ばれる織田裕二さん(53才)、吉田栄作さん(52才)、加勢大周さん(51才)です」と、イケメン評論家の沖直実さんは言う。「彼らはTシャツにジーンズというシンプルなファッションで、素の自分で勝負していました。 同じ頃、『ひとつ屋根の下』(1993年、フジテレビ系)に出演していた江口洋介さん(53才)も、Tシャツに長髪という、等身大の若者のスタイルで、男女ともに人気でした。 1997年の『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)で、イケメンかつ素敵なお兄さんとして鍛え上げられていた肉体も披露していた反町隆史さん(47才)や、竹野内豊さん(50才)は、自然体のスターの筆頭。背伸びをせず、自分を大きく見せることなく、等身大で確固たる芯を持っている男性に世の女性たちは憧れと安心感を抱くようになりました」(沖さん)取材・文/廉屋友美乃※女性セブン2021年9月9日号
2021.08.31 16:00
女性セブン
石橋貴明との離婚を発表した鈴木保奈美
鈴木保奈美 石橋貴明との離婚前に3億ション購入していた
「私事で恐縮ですが 私共石橋貴明と鈴木保奈美は離婚したことをご報告致します」──突然、発表された離婚。タレントの石橋貴明(59)が、鈴木保奈美(54)との離婚を自身のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」で発表した。「石橋貴明、鈴木保奈美から大切なお知らせ」というタイトルで、画面にはテキストのみが並ぶスライドショーの形で動画を公開。「子育てが一段落した事を機に今後は所属事務所社長と所属俳優として新たなパートナーシップを築いて参ります」と記した。 1998年11月に結婚し、20年余りの結婚生活を送ってきた2人。最近は、2人の関係がギクシャクしていることが報じられていた。なかでも女性セブンは、鈴木が昨年9月、マンションを購入していたことをキャッチしていた。“新居”は、トレンディードラマで名を馳せた鈴木らしい、誰もがうらやむ都内の超一等地に建っている。それは鈴木が出演するドラマに若者がかじりついていた頃に建った、瀟洒なビンテージマンションだ。「都内でも随一の資産価値を誇る不動産が多いエリアで、5年ほど前から価格が急上昇。鈴木さんが購入されたのは、総合的に考えて、3億円は超えるでしょう。これから年月が経っても、価値はそれほど下がらないでしょうね」(不動産関係者) さらに驚くべきことがあるというのは、芸能関係者だ。「それほど高額な物件を現金一括で購入したらしいんです。ドラマや映画だけでなく、バラエティー番組にも出演して“再ブレーク”中の彼女には、金銭的な問題はあまりないかもしれません」 このマンションの名義が、鈴木の個人名義で購入している点がいろいろな憶測を呼んでいた。それが、「おひとりさま準備」だったようなのだ。 ここ数年、鈴木と石橋には“不仲説”が幾度となく取りざたされてきた。ドラマ関係者が語る。「石橋さんは束縛が強いタイプで、2011年に保奈美さんが女優に本格復帰する際には、“撮影が長引いても必ず自宅に帰る”“夕方には必ず連絡を入れる”という条件を出した、と報じられています。保奈美さんは、勘を取り戻すためにも女優業に打ち込みたいのに、石橋さんから仕事の制限をされて、周囲に不満を漏らしていたとか。夫にアレコレ言われて、ウンザリというのが、彼女が長年持っていた正直な気持ちなのかもしれません」 さらに、その“不仲説”に拍車をかけたのが2018年に鈴木が出演したドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)だ。このドラマで、鈴木は『東京ラブストーリー』以来、27年ぶりに織田裕二と共演している。前出の芸能関係者が語る。「この共演が、石橋さんにとっては面白くなかったのでしょう。ドラマの制作発表会で、鈴木さんが“当時は織田裕二っていう人をちゃんと見てなかった。今回はじっくり見てやろうと思っています”と言えば、織田さんも違う場で、“知的だしキュートだし、27年前と全然変わっていない”“やっぱりステキな女性”と褒めちぎる。石橋さんの嫉妬心が強まらないか、周囲はヒヤヒヤだったようです」 鈴木は近年、仕事が増えており、昨年はドラマ2本のほかにも多くのバラエティー番組に出演している。一方で、石橋は2018年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了してからは仕事が激減。主な活動の場をYouTubeに移している。「テレビでの仕事量が逆転するにつれて、2人の関係はますますギクシャクし始めたようです。以前に比べると石橋さんが自宅にいる時間も長くなったため、2人が顔を合わせる機会が増えた。“ひとりになりたい”という思いが高まって、個人的に別宅を購入した一面もあったようです」(前出・芸能関係者) 鈴木は昨年2月、『婦人公論』の対談で家庭生活についてこんなことを語っていた。《なぜこれほど気をつかって家族のために時間を使わないといけないんでしょう》、さらに自宅の自分の部屋については《ないんですよ……。子どもはそれぞれ部屋があるのに、「あれっ、私は?」って思いますよね》と漏らしていたから、この頃には、新居の購入を考えていたのかもしれない。 夫婦というかたちではなくなったが、2人は今後もそれぞれ違った形で活躍を見せてくれるだろう。
2021.07.17 07:00
NEWSポストセブン
青島・室井も名コンビだった(左が織田裕二、右が柳葉敏郎。時事通信フォト)
萩原健一&水谷豊、舘ひろし&柴田恭兵… 昭和ドラマの名コンビ
 今も昔も傑作と言われるドラマのジャンルに“バディもの”がある。暑苦しい男同士から異色の男女タッグまで、多様なコンビがドラマを彩ってきた──。 名バディが活躍するドラマの先駆けとして強烈なインパクトを残したのが、木暮修(萩原健一)と乾亨(水谷豊)の『傷だらけの天使』(1974年・日本テレビ系)である。 探偵事務所で汚れ仕事ばかりさせられるチンピラ風情の修と、彼を「兄貴」と呼んで慕う亨。その不思議な関係性に当時の若者は夢中になった。同ドラマの大ファンである漫画家の杉作J太郎氏が語る。「放送翌日、学校は『傷だらけの天使』の話題でもちきりでした。行き場を失った“兄貴”と“亨”は組まざるを得ない状況で、お互い依存し合っている。だけどどちらも信じ切ってはいないという奇妙な関係でした。 最終回で、風邪をこじらせて亡くなってしまった亨を風呂に入れて『あったかいだろう』と言いながら、いつも『女を抱きたい』と口にしていた亨の体にヌード写真を貼ってやる。その後、亨の遺体をドラム缶に入れ、リヤカーに載せてごみ処理場に運び捨てて逃げ帰る……。若者のやりきれない挫折を描いたシーンで、今でも伝説です」 他のファンからも懐かしむ声が上がった。「『ア~ニキ~!』って言い方の真似ばかりしていた。亨の情けないけど憎めない感じがすごく好きだった」(60歳会社員)「汚い部屋で、牛乳をこぼしながらガブ飲みし、トマトと缶詰のコンビーフをむさぼり食うオープニングのショーケンの姿はとにかくカッコよかった」(65歳自営業)マツが語る「トミーとオレ」 1970年代に数々の名コンビを生んだのは刑事ドラマだった。 特に支持されたのが、『俺たちの勲章』(1975年・日本テレビ系)の中野祐二(松田優作)と五十嵐貴久(中村雅俊)だ。中野は武闘派で革ジャンにグラサン。後輩の五十嵐は優しくて涙もろく、スリーピースのスーツと、キャラも服装も正反対だった。「街中でドンパチやっちゃうくせに、危なくなるとアラシ(五十嵐)に『お前、先に行けっ!』って(笑い)。ちょっと笑える松田優作が最高でした」(63歳会社員) 同作の企画を務めた日本テレビの元ドラマプロデューサー・岡田晋吉氏が振り返る。「キャラクターが正反対の2人を組ませたら面白いと考えた。“犯人が罪を犯せば、監獄にぶち込める”と考えて行動する優作に対し、雅俊は“被害者を出さないために犯罪を未然に防ぐ”という思いで現場に駆けつける。タイプの違う2人の衝突がウケた」 好対照な関係といえば、『華麗なる刑事』(1977年・フジテレビ系)の高村一平(草刈正雄)と南郷五郎(田中邦衛)も忘れられない。「草刈さんがロサンゼルス市警帰りのエリート刑事、田中さんは鹿児島訛りが強い叩き上げ。これほどハマった“デコボココンビ”はいませんでした」(杉作氏) テレビ文化史を専門とする日本大学名誉教授・こうたきてつや氏が「刑事ドラマにコメディ要素を“初めて意図的に入れた”という点で画期的」と評するのが、岡野富夫(国広富之)と松山進(松崎しげる)の『噂の刑事トミーとマツ』(1979年・TBS系)だ。 松崎しげる氏に話を聞くと、作品名は松崎氏の提案だったと明かす。「オファー時は『噂の刑事』というタイトルでした。しかし、『白バイ野郎ジョン&パンチ』『刑事スタスキー&ハッチ』といった米国の映画やドラマをよく見ていたので、普段から呼ばれていた国広君のトミーと僕のマツを取って『噂の刑事トミーとマツ』にしたら面白いかもって提案したら採用されたんです。国広君とはそれまで面識がなく、最初の1、2話はぎこちなかった。だから彼をよく家に呼んで酒を飲み、いろんな話をしましたよ」「OK、タカ!」 1980年代の空気を体現した作品が、「タカ」こと鷹山敏樹(舘ひろし)と「ユージ」こと大下勇次(柴田恭兵)の『あぶない刑事』(1986年・日本テレビ系)だ。「それまでの刑事ドラマの男臭さを排した軽妙でスタイリッシュなコンビでした。当時は“あなたはタカ派かユージ派か”が大きく話題になりました。私は断然ユージ派。クールでクレバー。射撃と運転が上手いところも憧れました」(テレビ解説者の木村隆志氏) この『あぶ刑事』を手がけたのも前出・岡田氏である。「時代に合わせて、思い切ってコメディに振り切りました。“現実にはありえない設定でもいい”と割り切って、舘君と柴田君の魅力を前面に押し出した。当時、ゴルフをやっていなかった柴田君を舘君が誘ったりして、仲良くやってくれた。そういう人間性を持った役者を使わないと、名コンビは生まれません」「いくぜ、ユージ!」「OK、タカ!」──2人の掛け合いを真似する若者が続出した。 1980年代には刑事ドラマ以外にも2人組の要素が取り入れられた。徳川龍之介(田原俊彦)と榎本英樹(野村宏伸)の『教師びんびん物語』(1988年・フジテレビ系)だ。「『あぶ刑事』と同じように、『榎本~』『先ぱぁ~い』の掛け合いがクセになります。後輩教師である榎本の情けないけど可愛らしい感じがとてもハマリ役で、当時の人気も凄かった」(ドラマ評論家の田幸和歌子氏) 平成に入ると青島俊作(織田裕二)と室井慎次(柳葉敏郎)の『踊る大捜査線』(1997年・フジテレビ系)のような“キャリア組の上司と現場の刑事”というコンビ間格差を描くドラマや『相棒』(2000年~・テレビ朝日系)のように杉下右京(水谷豊)が亀山薫(寺脇康文)、神戸尊(及川光博)、甲斐亨(成宮寛貴)、冠城亘(反町隆史)と“相棒”を替えていくロングヒットも生まれた。「初めは室井に不信感を抱いていた青島が『室井さんみたいな人がいるなら俺は安心して下にいます』と信頼を寄せ、室井も『責任を取る。それが私の仕事だ』と立場の違う2人が段々と信じ合っていく。絆の強さを感じさせる名コンビでした。『相棒』では歴代の右京さんの相棒のなかでも肉体派で熱血漢の亀山君が、インパクトが強かった。普段は冷静な右京さんが亀山君の行き過ぎた行動に『やめなさい!』と感情的になる場面も多かった。歴代の『相棒』の中でも人間味が溢れていたコンビだと思います」(同前) その後、増えてきたのは“男女コンビ”。柴田純(中谷美紀)と真山徹(渡部篤郎)の東大卒のキャリア女性と元公安の刑事の組み合わせで大ヒットした『ケイゾク』(1999年・TBS系)や山田奈緒子(仲間由紀恵)と上田次郎(阿部寛)の自称マジシャンと自称天才科学者が組み合わせの『トリック』(2000年・テレビ朝日系)が人気を呼んだ。 現在大ヒット中の『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)も女刑事・望月彩子(綾瀬はるか)とサイコパスな殺人鬼・日高陽斗(高橋一生)の魂が入れ代わるという設定で男女バディの流れが受け継がれている。 令和にも昭和の名作に負けない“バディ”が登場するか。※週刊ポスト2021年2月19日号
2021.02.10 07:00
週刊ポスト
鈴木保奈美、石橋貴明とギクシャク 別宅購入の「おひとりさま計画」
鈴木保奈美、石橋貴明とギクシャク 別宅購入の「おひとりさま計画」
 鈴木保奈美(54才)は飛行機の窓の外に広がる景色を見ながら、自らの肩書を忘れ、見知らぬ土地のことを夢想するのが好きだという。芸歴25年のベテラン女優であり、とんねるずの石橋貴明(59才)との間に生まれた3人の娘の母として21年。新型コロナウイルスの影響で雲の上での現実逃避ができないいま、人知れず大きな決断をしたという──。「実は、鈴木さんが昨年9月、マンションを購入したんですよ」(芸能関係者)“新居”は、トレンディードラマで名を馳せた鈴木らしい、誰もがうらやむ都内の超一等地に建っている。それは鈴木が出演するドラマに若者がかじりついていた頃に建った、瀟洒なビンテージマンションだ。「都内でも随一の資産価値を誇る不動産が多いエリアで、5年ほど前から価格が急上昇。鈴木さんが購入されたのは、総合的に考えて、3億円は超えるでしょう。これから年月が経っても、価値はそれほど下がらないでしょうね」(不動産関係者) 将来有望な資産に目を付けるとは芸能界で培った目利きがあってのものだろう。さらに驚くべきことがあると言うのは、前出の芸能関係者。「それほど高額な物件を現金一括で購入したらしいんです。ドラマや映画だけでなく、バラエティー番組にも出演して“再ブレーク”中の彼女には、金銭的な問題はあまりないかもしれません。そもそも鈴木さんが所属しているのは、石橋さんの個人事務所ですしね。ただ、マンションを鈴木さんの個人名義で購入している点がいろいろな憶測を呼んでいるんですよ」 確かにここ数年、鈴木と石橋には“不仲説”が幾度となく取りざたされてきた。「石橋さんは束縛が強いタイプで、2011年に保奈美さんが女優に本格復帰する際には、“撮影が長引いても必ず自宅に帰る”“夕方には必ず連絡を入れる”という条件を出した、と報じられています。保奈美さんは、勘を取り戻すためにも女優業に打ち込みたいのに、石橋さんから仕事の制限をされて、周囲に不満を漏らしていたとか。夫にアレコレ言われて、ウンザリというのが、彼女が長年持っていた正直な気持ちなのかもしれません」(ドラマ関係者) さらに、その“不仲説”に拍車をかけたのが2018年に鈴木が出演したドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)だ。このドラマで、鈴木は『東京ラブストーリー』以来、27年ぶりに織田裕二(53才)と共演している。前出の芸能関係者が語る。「この共演が、石橋さんにとっては面白くなかったのでしょう。ドラマの制作発表会で、鈴木さんが“当時は織田裕二っていう人をちゃんと見てなかった。今回はじっくり見てやろうと思っています”と言えば、織田さんも違う場で、“知的だしキュートだし、27年前と全然変わっていない”“やっぱりステキな女性”と褒めちぎる。石橋さんの嫉妬心が強まらないか、周囲はヒヤヒヤだったようです」 鈴木は近年、仕事が増えており、昨年はドラマ2本のほかにも多くのバラエティー番組に出演している。一方で、石橋は2018年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了してからは仕事が激減。主な活動の場をYouTubeに移している。「テレビでの仕事量が逆転するにつれて、2人の関係はますますギクシャクし始めたようです。以前に比べると石橋さんが自宅にいる時間も長くなったため、2人が顔を合わせる機会が増えた。“ひとりになりたい”という思いが高まって、個人的に別宅を購入した一面もあったようです」(前出・芸能関係者) 鈴木は昨年2月、『婦人公論』の対談で家庭生活についてこんなことを語っていた。《なぜこれほど気をつかって家族のために時間を使わないといけないんでしょう》、さらに自宅の自分の部屋については《ないんですよ……。子どもはそれぞれ部屋があるのに、「あれっ、私は?」って思いますよね》と漏らしていたから、この頃には、新居の購入を考えていたのかもしれない。「鈴木さんはもともと1人で行動することを好み、自分だけの時間を大切にするタイプ。結婚したときはすでに長女を妊娠中だったこともあり、石橋さんの“家庭に入ってほしい”という希望に沿いましたが、専業主婦に収まる器ではないんです。 子育てが終わった後もずっと家にいる必要はない、お互いに自立していればいいというのが彼女の考え方。昨年に末娘が高校を卒業したことで、自分だけの場所を持つことに決めたのでしょう」 とは前出の芸能関係者。鈴木は、もう1つ、昨年に新たな動きを見せている。7月に新事務所を設立したのだが、個人事務所の代表は鈴木の姉、母が取締役を務めており、石橋の名前はどこにも見当たらない。「娘たちの卒業、実家の親族だけで設立した新たな個人事務所、さらには自分名義で豪邸の購入。客観的には、“おひとりさま”への準備に見えます。コロナ禍で世間が“静”のときに、ここまで“動”の鈴木さんですからね。2人の関係性について、憶測だけでは済みそうにないですよね……」(前出・芸能関係者) 新型コロナの影響で、今年の離婚件数は大幅に減少しているようだが、“規格外”の夫婦には、世間の常識はやっぱり通用しない!?※女性セブン2021年1月28日号
2021.01.15 07:00
女性セブン
『抱きしめたい』(フジテレビ系)
踊る大捜査線の名ゼリフ「事件は会議室で…」 愚痴を採用
 昭和、平成、令和──いつでも、その時代を映し出す鏡となるのが、テレビドラマの名ゼリフだ。最近では『半沢直樹』(TBS系)の「おしまいDEATH!」や「1000倍返しだ!」も記憶に新しい。 時代をさかのぼってみると、テレビが急激に普及した昭和40年代、ホームドラマが全盛期で、視聴率が50%を超える作品も存在した。しかし平成前夜に起こったバブル景気(1986年~)は、ドラマの形も変えた。主役はひとり暮らしのキャリアウーマン。ブランドの服をまとい、デートはおしゃれなイタメシ屋……。1988年放送の『抱きしめたい』(フジテレビ)では、こんなセリフも登場した。〈「何でもできるくせに男となるとダメなんだから」(脚本:松原敏春)、仕事はできるが恋愛には臆病な麻子(浅野温子)を親友の夏子(浅野ゆう子)がたしなめるセリフ〉「視聴率を取ることがドラマの絶対条件となる一方で、野島伸司さんや坂元裕二さん、北川さんら新世代の脚本家がドラマシーンに新しいセリフをもたらしました」と、日大芸術学部教授の中町綾子さん。バブル後、トレンディードラマとは一線を画した刑事ものも登場した。なかでも、「事件は会議室で〜」の名フレーズは、執筆した君塚良一さんの学生時代の友人たちから生まれたものだという。〈「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」「正しいことをしたければ、 えらくなれ」『踊る大捜査線』(フジテレビ)1997年 脚本:君塚良一 前者は映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間』(1998年)で青島(織田裕二)が会議室の幹部に向かって叫んだ言葉。後者は和久(いかりや長介)が青島にかけたひと言〉「当時40代手前で、会社勤めの友人たちは中間管理職になり、上司と部下との板挟みで悶々としていました。飲むたびに出てくる『何でも上司の会議で決まってしまう』『現場をわかってない』という愚痴をそのままセリフにしたんです。後に織田裕二さんと監督が気に入り、印象的なシーンに仕立ててくれました。『正しいことを〜』のセリフは、閉塞的な組織に対する皮肉のつもりで書いたのですが、いかりや長介さんの言葉で、苦労人がたどり着いた人生訓のようになった。俳優の演技によって、ひとつのセリフが深い意味をもつこともあると知りました」(君塚さん) 2000年以降、ドラマの種類や視聴方法は驚くほど細分化された。さらにコロナ禍を経て、ドラマはどこへ向かうのか。「今後、人とのつながりはますます薄れていき、再び昭和のような、家族関係を見つめ直すドラマが求められるかもしれませんね」(君塚さん)取材・文/佐藤有栄※女性セブン2020年11月5・12日号
2020.10.29 16:00
女性セブン
夜間も含めた不要不急の外出自粛を呼びかける小池百合子・東京都知事(時事通信フォト)
目尻上がってる人は話を聞かない 相貌心理学で性格丸わかり
 顔の形状からその人の内面を言語化し、コミュニケーションに役立てられる学問が「相貌心理学(そうぼうしんりがく)」だ。 その歴史は古く、1937 年にフランスの精神科医ルイ・コルマンがつくった分野で、「顔」を客観的なデータとして分析し、その人の人間性や性格を見立てていく。正確な診断を行えば、精度は99%にも及ぶという。 日本で唯一の教授資格取得者であり、世界にも15人しか存在しない相貌心理学者の佐藤ブゾン貴子さん(44才)は、「生活のあらゆるシーンで役立てることができます」と話す。そこで、顔のパーツごとに自分の顔や相手の顔を見比べてみよう。【目尻】◆「上がっている」人は話を聞かない◆「下がっている」人は話をよく聞く「目は知識や情報の取り入れ方に影響します。目尻が上がっている人は興味があることを追求しますが、上がるほど自分が見たいものしか見なくなり、人の意見を受け入れずに視野が狭くなる傾向があります。 目尻が下がっている人は、人の話をよく聞き物事を見つめる力がある半面、人の意見に流されやすい。ちなみに、目がパッチリ開いている人ほど好奇心旺盛で“ミーハー”なので情報収集が得意です。目が細くなるにつれ情報を絞り込むようになり、量より質を重視して情報を選択します」(佐藤さん、以下同)コロナ禍のリーダーは「目尻が下がっている」小池都知事の方が上手「目が印象的な東京都知事・小池百合子さんは、目から入ってくる情報に敏感で人からどう見られているのかを気にするタイプ。周囲に求められ注目されるほど力を発揮します。衝動的で理論的な考えが苦手な面もありますが、目尻が下がっていて顔の肉づきも豊富なので、聞く力もあるし柔軟性もあります。対して大阪府知事・吉村洋文さんは、目尻が強く上がっていて、顔の肉づきが少なく平坦ぎみ。人の意見を聞かず、視野が狭くなって孤立する恐れがあります」【唇の厚さ】◆「厚い」人は穏やかでほめ上手◆「薄い」人は的確だが冷たい「唇が厚い人は温厚で口調も穏やか。ほめ上手で、相手のやる気を引き出すのに長けています。一方、唇が薄い人は的を射た発言をしますが、時として冷淡に聞こえ相手を傷つけることがあるので注意しましょう。 口角は心の動向を表します。口角が上がっている人は楽観的でポジティブ思考、下がっている人は悲観的でネガティブな思考になりがちです。さらに、口が引き締まっている人ほど自己制御力が強い傾向があります」夏ドラマのヒロイン「輪郭がどっしり」している鈴木京香の方が篠原涼子よりもサバサバ系「ふくよかでしっかりした輪郭の鈴木さんは、怒ってもその場で感情を発散させて翌日にはケロッとしています。優しい性格で誰とでも仲よくなれます。『感情ゾーン』といわれる顔の中央部分が広い篠原さんは、周囲の視線で動きます。強い女性の役が続いているのは彼女の性格というより、女優として求められた役に応えてきた結果でしょう。口が大きく、持っている以上の能力や体力を使ってしまうので無理のしすぎに注意」【鼻の穴】◆「正面から見える」人は率直にものを言う◆「正面から見えない」人は秘密主義「正面から鼻の穴が見えるかどうかで、自分の考えを率直に口に出すタイプか、秘密主義かがわかります。鼻の穴がはっきり見える人は口に出しすぎることがあるので、デリカシーを欠く恐れがある。本心を言う前に周囲の空気を読むようにしましょう。 正面から鼻の穴が見えない人は本音を言わない秘密主義です。一見すると社交的なようでも、本心を悟らせません。このタイプの人は建前を気にしすぎる面があるので、意識して心を開放すると交友関係が広がるでしょう」話題ドラマの主演俳優「唇がキュッとしている」織田裕二の方が堺雅人よりも理想が高くて野心家「織田さんのキュッと一文字にしまった唇は完璧主義者であることを表しています。高い額と起き上がった耳からは、野心や独立心が強く妥協しないこともわかる。“織田裕二”というキャラクターが強すぎるので、自分に合う役でなければしっくりしにくい。一方、輪郭が細い堺雅人さんは体力量が少ないので、同じ過ちで無駄なエネルギーを使わないために恨みつらみを後々まで忘れないタイプ。正に“倍返しだ”という顔をしています」【耳の角度】◆「起きている」人は独立心が強い◆「寝ている」人は安定志向「耳の大きさや形ではなく、顔を正面から見たとき耳がはっきり見えるかどうかで判断します。耳が起きていて、正面からよく見えるほど独立心が強い野心家といえます。有名な実業家の顔を見ると、ほとんどの人の耳が正面から大きく見えています。 反対に、耳が寝ていて正面からあまり見えない人は『ことなかれ主義』で、現状維持を望むタイプが多い。安定した生活を送れるタイプでもありますが、現状に妥協しがちなところもあります」【ほおの肉づき】◆「豊か」な人は幅広くコミュニケーションを取る◆「平ら」な人は狭く深い人づきあい「顔の肉づきが豊かなほど、寛容性、順応性、社交性がありコミュニケーションが上手です。ただし、寛容すぎて影響を受けやすく、環境に染まりやすい一面があります。肉づきが薄い人は狭く深いコミュニケーションを好み、自分が選んだ環境や相手にしか心を開きません。ここで言う『肉づき』とは、決して『ふくよかさ』を示すわけではありません。たとえばマツコ・デラックスさんは正面からは肉づきよく見えますが、横から見ると平たい。立体で顔を捉えることがポイントです」【profile】佐藤ブゾン貴子さん●日本人唯一の相貌心理学教授。1億人を超える顔分析に基づく相貌心理学の分析テクニックを駆使し、講演など幅広く活動。著書に『人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門』(河出書房新社)。イラスト/斎藤ヨーコ
2020.08.25 16:00
女性セブン
薬剤師役の石原さとみ 唇がマスクで隠れスタッフ残念がる
薬剤師役の石原さとみ 唇がマスクで隠れスタッフ残念がる
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止していた民放の連続ドラマ撮影が、再開されつつある。感染抑制のための「新撮影ルール」には、役者もスタッフもてんやわんやとなっている。フジテレビでは、「医療ドラマ」が大きな影響を受けた。 石原さとみが病院薬剤師役に挑戦した『アンサング・シンデレラ』では、撮影場所に苦労したとフジテレビ関係者が明かす。「当初ロケ先に予定していた病院が、感染予防の観点で使用できなくなってしまったんです。 いまはお台場の「湾岸スタジオ」にセットを突貫で組んで、可能な限りそこで撮影をしていますが、スタジオにも厳しいルールが設けられていて、出演者もスタッフも戸惑ってばかりです」(フジテレビ関係者)◆給湯室では「歯磨き禁止」 湾岸スタジオの撮影マニュアルには、こんなルールが定められていた。〈収録開始前日に医師より感染予防の指導を仰ぐ〉〈スタジオ入館時に検温を受ける〉〈昼休憩、夕休憩後は再度検温と消毒を受ける〉〈給湯室での手洗いうがい、歯磨き禁止〉〈スタジオ前室での紙コップでのお茶、コーヒーなどの準備は休止〉〈ドライ(※編集部注:カメラ無しで行なわれるリハーサル)、テストはフェイスシールドを着用〉 別のフジテレビ関係者が語る。「通常、医療ドラマでも会話シーンはマスクを外すものですが、今回は登場人物がマスクを着用したまま会話するシーンが増える予定だと聞いています。マスクを着けていると口元が見えないので、役者は目や表情だけで演技することになる。これが難しくて、キャストのみなさんは苦労しそう。石原さんといえば、なによりあのポッテリとした唇が魅力。彼女の唇が隠れてしまうことを残念がるスタッフは多い」 同じ湾岸スタジオでは織田裕二主演の『SUITS シーズン2』の収録も始まっている。 演技や演出に強いこだわりを持つ織田だけに、カットを重ねないスピード重視の撮影には「やや物足りなそうにしている」(ドラマスタッフ)そうだ。※週刊ポスト2020年7月10・17日号
2020.07.05 07:00
週刊ポスト
『ハケンの品格』、再放送視聴率はなぜ振るわなかったのか
『ハケンの品格』、再放送視聴率はなぜ振るわなかったのか
 新型コロナウイルスの感染拡大によって、春ドラマの撮影スケジュールが大幅に変更。撮影ができなくなくなった結果、人気ドラマの再放送が相次ぐこととなった。当然、過去の人気作なのだから、再放送でも高視聴率を叩き出すものが多かったが、一方であまり振るわなかったドラマもある。 リアルタイム放送時に大ヒットした篠原涼子(46才)主演の『ハケンの品格』(日本テレビ系、2007年、再放送は水曜22時)は、視聴率が2桁を記録することもあったが、まさかの1桁に落ち込むことも。同作は、本来ならばこのタイミングで続編が放送されるはずだったが、コロナ禍を受けての予定変更で、思わぬつまずきになってしまった。「この13年で働き方は大きく変わりました。描かれている派遣社員に対するいびりやいじめも、いまの世の中では絶対に許されません。時代にそぐわない描写が違和感を生んでしまい、視聴者離れにつながってしまったのだと思います」(ドラマ評論家の田幸和歌子さん) 今後放送される続編では、そうした違和感を払拭できるかどうかがカギになりそうだ。 竹内涼真(27才)が主演したミステリー『テセウスの船』(TBS系、2020年、再放送は毎日23時56分・24時20分)は、二転三転して犯人の予想がつかない展開が好評で、リアルタイム放送時には最終回で19.6%を記録。だが再放送は話題性を欠いている。ドラマ評論家の成馬零一さんはこう話す。「3月に最終回を放送した直後の5月に再放送。いくら好評だったドラマとはいえ、あまりにも近すぎたのでしょう」 山崎賢人(25才)や藤木直人(47才)が出演し、医療現場をきめ細かく描いた『グッド・ドクター』(フジテレビ系、2018年、再放送は木曜22時)も苦戦する。「当時の評判はよかったのですが、新型コロナによって医療現場が大きく変わってしまったことで、ドラマの内容に“現実はそれどころじゃない!”と、感情移入しにくくなったのが原因ではないでしょうか」(テレビ解説者の木村隆志さん) 再放送は新作を撮影できない中での苦肉の策だった。しかし、想定外の動きも出始めた。「あのドラマも、もう一度見たい」というリクエストが増えている。 熱望する声が多いのは、木村拓哉(47才)と山口智子(55才)が出演し、最終回で36.7%を記録した『ロングバケーション』(フジテレビ系、1996年)、トレンディードラマの元祖ともいわれ、その後、明石家さんま(64才)と大竹しのぶ(62才)が結婚するきっかけとなった『男女7人夏物語』(TBS系、1986年)、織田裕二(52才)と石黒賢(54才)がライバル外科医を演じた『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系、1993年)、松嶋菜々子(46才)の代表作『やまとなでしこ』(フジテレビ系、2000年)など、名作と呼ばれる作品だ。 これらが再放送されるなら、新作の撮影が遅れるのもそう悪くないかも。※女性セブン2020年6月25日号
2020.06.12 16:00
女性セブン
今見たい名作連ドラ、月9代名詞『東京ラブストーリー』の魅力
今見たい名作連ドラ、月9代名詞『東京ラブストーリー』の魅力
 新型コロナの影響で、楽しみにしていた新ドラマの放送も延期となり、悶々とする日々──。そんなあなたの心を満たすため、放送作家の山田美保子さんが「昔といまを見比べる」をテーマに過去の名作ドラマをセレクト。今回はいわゆる“月9”の名作『東京ラブストーリー』を紹介します。【『東京ラブストーリー』】・フジテレビ 1991年1月~・出演:鈴木保奈美・織田裕二・有森也実・江口洋介 ほか・主題歌:『ラブ・ストーリーは突然に』小田和正・脚本:坂元裕二・あらすじ:永尾完治(織田裕二)と三上健一(江口洋介)、関口さとみ(有森也実)は高校時代の同級生。愛媛から上京して東京でサラリーマンとなった完治は、ずっとさとみに想いを寄せていたが、さとみの気持ちは三上へ向いていく。そんなとき帰国子女で自由奔放な赤名リカ(鈴木保奈美)から「ねぇ、セックスしよう!」と誘われ…。以下、山田さんの解説だ。 * * *「月9」の代名詞であり、『すてきな片想い』『101回目のプロポーズ』と共に「フジテレビ純愛三部作」の1本。なかでも「東ラブ」は、ある時代、「好きなドラマランキング」でダントツ1位を独走していたものです。 確か、原作が掲載されていた『ビッグコミックスピリッツ』でのお仕事だったと記憶していますが、プロデューサーの大多亮さんにインタビューさせていただきました。鮮明に覚えているのは、「原作とは異なり、リカ(鈴木保奈美サン・53才)を中心に描くこと」と「主人公が豪華なマンションに住んでいたり、仲間内でオシャレな店に集ったり…というのをしない」と、大多さんが“脱トレンディードラマ構想”を話してくださったことでした。 その演出は功を奏したし、脚本は若かりし頃の坂元裕二さん。原作モノではありますが、坂元さんが綴るせりふの一つひとつの多くが心に染みたものです。 それにしても、当時の“女子”は、なぜあんなに有森也実サン(52才)を…いや、関口さとみを嫌っていたのでしょうね。そう、「おでん女」です。カンチはなぜ振り払ってリカの元へ飛んで行ってくれなかったのか! リカが何時間も待っていたのが、私の小学校時代からの通学路にあった『渋谷パンテオン』=映画館が入った東急文化会館だったことも、切ない気持ちに拍車がかかりました。もう、この話になると止まりません!(苦笑) その後、有森サンは、『赤い運命』(TBS系)の秋野暢子サン(63才)や、内館(牧子さん)ドラマの松下由樹サン(51才)のように、ドラマと現実がゴッチャになった(私のような)人たちに嫌われ続けました。女優さんも因果な商売ですね。 そしていま、カンチとリカ、いやいや、織田裕二サン(52才)と鈴木保奈美サンは『SUITS/スーツ season2』(フジテレビ系)で共演されています。カンチと「甲斐正午」は別ものだけれど、リカはキャリアウーマンになって「幸村チカ」になっていそうな。あくまで私の願望ですけれど。◆構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキング』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。※女性セブン2020年5月7・14日号
2020.04.23 16:00
女性セブン
篠原涼子の独特なキャラが復活
続編ズラリの春ドラマ ハケン、SUITS、特捜9の見どころ
 新型コロナウイルスの脅威はとどまることを知らず、“外出自粛”な日々の中で、お楽しみなのは新たに始まる春ドラマ。今年の春ドラマは、人気ドラマの続編がズラリ。そこで、気になる続編3作を紹介する。◆『ハケンの品格』(日本テレビ系/水曜22時~、放送開始未定)「契約延長はしない、担当セクション以外の仕事はしない、休日出勤、残業もしない」が契約条件の超有能な派遣社員・大前春子(篠原涼子・46)が、かつての派遣先「S&F」に復帰。“くるくるパーマ”の東海林武(大泉洋・47)、実直な人柄から課長に昇進した里中賢介(小泉孝太郎・41)ら前作からの仲間とともに混沌とした社内の事件を解決し、令和時代の“働く人間の品格”を追及する。【第1話のあらすじ】 業績不振の「S&F」に里中の「彼女が来てくれたら」の鶴の一声で、春子が復帰。社運をかけた商談や後輩ハケンのセクハラ事件など、同時多発的に起こるトラブルに次々と決断を下す春子だが…。◆『SUITS season2』(フジテレビ系/月曜21時~、4月13日スタート) 全米大ヒットドラマ『SUITS』をリメークし、織田裕二(52)が“鼻持ちならない弁護士・甲斐正午”を演じ話題になった同ドラマが、2018年から約2年ぶりに新たなシーズンに突入。「完全記憶能力」を持つ“最強バディ”の鈴木大輔(中島裕翔・26)をボストンから呼び戻し新たな案件に着手。その一方、前作では登場しなかった甲斐の“因縁の相手・上杉一志(吉田鋼太郎・61)”が事務所復帰を画策し…。【第1話のあらすじ】 ボストンから帰国した大輔は大手出版社との案件に着手、甲斐はクライアント先から「顧問料を払い続けるか」を試すテストを突きつけられているなか、事務所の共同代表である上杉一志が復帰へ。事務所から“追い出した”はずの上杉の復帰で、新たなバトルが勃発──。◆『特捜9 season3』(テレビ朝日系/水曜21時~、4月8日スタート) 2006~2017年に放送された『警視庁捜査一課9係』の続編シリーズがシーズン3に突入。井ノ原快彦(43)演じる浅輪直樹をリーダーとした、オリジナリティーあふれるメンバーに、謎の男・国木田誠二(中村梅雀・64)が新加入。特捜班の味方か敵か?【第1話のあらすじ】 神奈川県と東京都の境、管轄が微妙な場所で起きた銃撃事件。実は警察庁が捜査する連続殺人無差別事件だった。本当に“無差別”なのか疑問を抱く浅輪たちも捜査を開始することに。※女性セブン2020年4月23日号
2020.04.13 07:00
女性セブン
1000人が選んだ史上最高にカッコいい「刑事ドラマ」ベスト20
1000人が選んだ史上最高にカッコいい「刑事ドラマ」ベスト20
 今も昔もドラマの大定番ジャンルといえば「刑事ドラマ」。派手な銃撃戦を繰り広げるアクションものから、緻密な推理で犯人を突き止めるミステリーものまで多種多様な傑作が生まれてきた。「史上最高の刑事ドラマ」は何か。本誌・週刊ポスト読者1000人にアンケートを実施した。◆まさか死ぬなんて 今まさに、刑事ドラマブームが起きている。「平均視聴率14%と安定した人気を誇る水谷豊主演『相棒』シリーズ最新作(毎週水曜夜9時~)に対抗するように、各局で刑事ドラマが5本も乱立した。それだけ視聴率が見込めるということです」(民放テレビ局関係者) ドラマ評論家の成馬零一氏は、人気の理由をこう分析する。「刑事がどういう職業かみんなイメージしやすい。最後には刑事が犯人を逮捕するという勧善懲悪の構造が分かっているから、視聴者は安心して見られる。作る側にとっても、そこにミステリー、アクション、人情などいろんな要素を組み合わせられるし、犯人を通して社会問題も描ける。時代が変わってもそれに合わせて作りやすいんです」 しかし、過去の名作・傑作を乗り越えるのは容易ではない。 最も多くの票を集めたのは、石原裕次郎主演の『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)だった。1972年から15年間にわたって放送され最高視聴率は37%を記録した。「ブラインドがあると、ボス(裕次郎)の真似をして、つい少し隙間をあけて様子を窺うフリをしていました(笑い)」(63歳会社員) 同番組プロデューサーの岡田晋吉氏が語る。「放送当時は刑事がお堅いイメージだったなか、七曲署の同僚ひとりひとりに魅力的なキャラクターとあだ名を設定し、身近な存在として描いたからでしょう。ショーケン(萩原健一)演じるマカロニは長髪だったから、『こんな刑事はいない』と言われましたが、むしろ“当時の若者がたまたま刑事になった”という設定にしたかったんです」 マカロニの殉職シーンは、名場面として名高い。「まさか死ぬなんて! 『かあちゃん、あついなぁ……』というセリフが切なくて、今でも胸が熱くなる」(60歳元公務員) その裏事情を、岡田氏が明かす。「マカロニの成長物語として長期番組にするはずだったのに、ショーケンが“もうやり尽くしちゃったよ”と言い出しちゃった。そこで、苦肉の策としてマカロニが殉職するという形で卒業することにしたんです。しかし、そのシーンが話題を呼び、新人刑事の殉職がパターン化したことで、結果として長期番組になった」 松田優作演じる2代目新人刑事・ジーパンの「なんじゃ、こりゃ!」など、殉職シーンがドラマの目玉に。1977年に髭面の新人刑事・ロッキーとして登場した木之元亮氏が当時を振り返る。「初めの頃は緊張しっぱなしでしたが、裕次郎さんが僕の緊張を解きほぐそうと、『ア行だのサ行だの難しいセリフもあるけど、俺もサ行がダメなんだよ』と言ってくれて気持ちが楽になりました。 その後、ドラマの中で結婚して子供も生まれていたので、一時は殉職できないのかなと思っていた。だから、殉職できた時は嬉しかったですね。あだ名がロッキーなので、冗談で『ロッキー山脈で死ねたらいいな』といったら、本当に希望通りになったんです」◆鼻歌のテーマ曲 3位は1961年放送開始の『七人の刑事』(TBS系)。15位の『部長刑事』(1958年・テレビ朝日系)とともに、日本の刑事ドラマの原点ともいうべき作品である。「よれよれのトレンチコートにハンチング帽をかぶった沢田部長刑事(芦田伸介)に憧れて、親父のコートを借用しては真似したものです。ン~ン~ンンンっていう鼻歌のテーマ曲は今も耳に残っています」(73歳無職) ちなみに沢田部長刑事のモデルは、実在した警視庁の名刑事・平塚八兵衛だったという。 4位にランクインしたのは、石原プロが手がけた『西部警察』(1979年・テレビ朝日系)。渡哲也演じる“団長”こと大門圭介が率いるのが、凶悪な犯罪者にも恐れられる「大門軍団」。その“お目付役”が木暮謙三役の石原裕次郎だった。「サングラスをかけたコワモテの団長がショットガンをぶっぱなす姿は、まさに男の憧れでした」(52歳会社員) アクションは『太陽にほえろ!』からさらに過激になって、軍団専用の“違法改造車”や装甲車まで登場。同じく渡が主演した『大都会』(1976年・日本テレビ系)も18位に入っている。 激しいアクションをウリにしながらも、コワモテの大門軍団とは一味違う、スタイリッシュな2人組を主人公にしたのが、5位『あぶない刑事』(1986年・日本テレビ系)だ。『あぶデカ』を手がけたのも前出・岡田氏だった。「とにかくタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)が暴れてくれればいいと思っていました。ダブル主人公ものはクレジットでどちらの名前を上にするかが難しいんですが、オープニングを作る際に彼らの職場である警察署にカメラを持って入っていき、たまたま先に出てきたのが舘で、次が柴田だったから、名前の順番も舘、柴田の順にしました(笑い)」 6位の藤田まこと主演『はぐれ刑事純情派』(1988年・テレビ朝日系)は“人情モノ”の代表格。元捜査二課刑事でドラマの監修なども手がける土井紀人氏も高く評価する。「刑事が相手の心理をいかに掴んでいくか。資料を収集し、証拠を分析し、どう事件の“筋読み”をするか。細かい部分がよく描かれていた」◆『相棒』はいいとこ取り 7位に入った海外ドラマの『刑事コロンボ』(1972年・NHK)。冒頭のシーンで犯人が明らかになり、コロンボがその犯人をしだいに追い詰めていく様子に、視聴者はハラハラドキドキ。「帰りかけたコロンボが振り返って“あと一つだけ”といって、ねちっこく質問を浴びせる場面は毎回楽しみだった」(75歳無職) そんなコロンボをオマージュしコミカルな笑いの要素も取り入れたのが、12位の田村正和主演『古畑任三郎』(1994年・フジテレビ系)である。脚本は大のコロンボファンを公言する三谷幸喜だった。「1980年代までの刑事ドラマは“アクション”と“人情”がお約束でした。1990年代に入ると世間のミステリーブームもあって、『古畑』のように『コロンボ』の影響を受けたミステリー型の刑事ドラマが増えていきました」(前出・成馬氏) 1990年代には、警察組織にスポットを当てるドラマも大ヒットした。 8位の『踊る大捜査線』(1997年・フジテレビ系)は、刑事ドラマに“リアリティ革命”をもたらした。「キャリアとノンキャリという聞いたこともなかった言葉が飛び交い、青島(織田裕二)は、主人公なのに“所轄は引っ込んでろ”と言われて捜査に参加すらできない。『本当の警察ってこんなだったの!?』と驚いた」(46歳会社員) 前出・土井氏も太鼓判を押す。「織田裕二さんが警視庁マスコットのピーポくんの着ぐるみを着て出てくるシーンがありましたが、私も同じ経験があり、リアルだなと思って見ていました」 近年の新潮流として、女性刑事が主役を張るものが増えている。13位の竹内結子主演『ストロベリーナイト』(2010年・フジテレビ系)が代表格で、17位で現在放送中の沢口靖子主演『科捜研の女』(1999年・テレビ朝日系)シリーズは、警察組織の中でも科学捜査研究所にスポットを当てている。 刑事ドラマは時代とともに多様化してきたが、前出・成馬氏によれば、過去の刑事ドラマの集大成と言えるのが、2位の『相棒』(2000年・テレビ朝日系)だという。「基本型は『刑事コロンボ』のようなミステリーですが、『はぐれ刑事純情派』のような人情モノ要素もあり、『踊る大捜査線』のような“組織モノ”要素もある。さらに、シーズンごとに相棒役やカラーも変わる点は、『太陽にほえろ!』以来の長期番組の常套手段を踏まえている。そうしたいい意味での“いいとこ取り”が『相棒』の強みなのだと思います」 数々の名作を超える新機軸の刑事ドラマは、いつ現われるのだろうか。※週刊ポスト2020年2月7日号
2020.01.30 11:00
週刊ポスト
史上最高の医療ドラマは何か
史上最高の医療ドラマはどれか『白い巨塔』『ドクターX』等TOP20
 今、ドラマ界で最も熱いジャンルが「医療モノ」だ。生死をテーマに重厚な人間ドラマが描かれるだけに、古くから視聴者の心を鷲掴みにする傑作が数多く生まれてきた。本誌・週刊ポストは読者1000人に緊急アンケート。「史上最高の医療ドラマ」をランキングした。◆医療ドラマベスト20(順位、タイトル、主演、平均視聴率)1位:『ドクターX~外科医・大門未知子~』(2012年、テレビ朝日系)米倉涼子、19.1%2位:『白い巨塔』(1978年、フジテレビ系)田宮二郎、12.8%3位:『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2008年、フジテレビ系)山下智久、15.7%4位:『Dr.コトー診療所』(2003年、フジテレビ系)吉岡秀隆、19.0%5位:『医龍』(2006年、フジテレビ系)坂口憲二、14.7%6位:『JIN─仁─』(2009年、TBS系)大沢たかお、19.0%7位:『救命病棟24時』(1999年、フジテレビ系)江口洋介、20.3%8位:『ベン・ケーシー』(1962年、TBS系)ヴィンセント・エドワーズ、50.6%※最高視聴率9位:『ブラックジャック』(1981年、テレビ朝日系)加山雄三10位:『振り返れば奴がいる』(1993年、フジテレビ系)織田裕二、石黒賢、16.8%11位:『ナースのお仕事』(1996年、フジテレビ系)観月ありさ、17.2%12位:『ER緊急救命室』(1996年、NHK)アンソニー・エドワーズ、21.2%(※米国内)13位:『チーム・バチスタの栄光』(2008年、フジテレビ系)伊藤淳史、13.2%14位:『赤ひげ』(1972年、NHK)小林桂樹15位:『コウノドリ』(2015年、TBS系)綾野剛、11.5%16位:『グッド・ドクター』(2018年、フジテレビ系)山崎賢人、11.2%17位:『ブラックペアン』(2018年、TBS系)二宮和也、14.3%18位:『DOCTORS~最強の名医~』(2011年、テレビ朝日系)沢村一樹、14.8%19位:『白い影』(1973年、TBS系)田宮二郎、21.7%20位:『ブラックジャックによろしく』(2003年、TBS系)妻夫木聡、14.2%『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)や『心の傷を癒すということ』(NHK)など、今クールのテレビドラマは「医療モノ」が6本に上る。なぜこれほど乱立しているのか。テレビドラマに詳しいライターの田幸和歌子氏がいう。「ヒューマニズムにあふれるストーリーが多い医療ドラマには固定ファンが多く、視聴率が取りやすい。一度セットを組めばその中で撮れるので、コストを抑えられて撮影が楽という制作サイドの事情もある」 名作ぞろいの中、読者アンケートで堂々の“歴代1位”に輝いたのは『ドクターX』(2012年・テレビ朝日系)だった。「院長をはじめ“悪玉”たちも個性派揃いで楽しめる。しょっちゅう出てくる米倉涼子の入浴シーンも最高」(65歳自営業)「“絶対失敗しない”から安心して見ていられるし、見終わった時にスカッとする」(61歳会社員) 平均視聴率はシーズン2以降20%を超え、昨年10~12月のシーズン6も20%近くをキープした。「『ドクターX』の高視聴率が近年の医療ドラマブームを牽引している。“難病患者を救う”“病院内における人間関係”という2つの軸がしっかりしているから、視聴者は安心して楽しむことができます」(ドラマ評論家の成馬零一氏)◆元ネタは『白い巨塔』 大学病院内の権力闘争を描いた不朽の名作『白い巨塔』(1978年・フジテレビ系)が2位に輝いた。出世のためには手段を選ばない外科医、財前を演じた故・田宮二郎の怪しい魅力が光るこの1978年版は多くの視聴者に強烈な印象を残した。「醜い人間関係や裏工作の描写に引き込まれた。とりわけ『教授になるためだったら人殺しだってするぞ』という財前のセリフにはゾッとした」(66歳会社役員)「最後、胃がんで亡くなった財前の遺体が病理解剖室に送られるのを、白衣の医師や看護師が廊下にズラリと並んで見送るシーンは、今も忘れられない」(62歳会社員) 撮影終了後、田宮が拳銃自殺したことが大きな衝撃を与え、その後に放送された最終回は31.4%の高視聴率を記録した。『白い』シリーズの第一作である『白い影』(1973年・TBS系)も19位に。こちらは田宮演じる外科医・直江をめぐる華やかな女性関係が見どころ。「看護師役の山本陽子は本当に綺麗だったし、同じ看護師役の中野良子も可愛かったなぁ~」(70歳無職) 2001年には中居正広が直江を演じ、竹内結子を相手役にして『白い影』(TBS系)をリメイク。昨年もテレビ朝日が開局60周年を記念して、5夜連続で岡田准一主演の『白い巨塔』を放送するなど、『白い』シリーズの人気は根強い。 織田裕二主演で話題を呼んだ10位の『振り返れば奴がいる』(1993年・フジテレビ系)にも、『白い巨塔』の影響が認められるという。「脚本の三谷幸喜さんが『元ネタは白い巨塔』と公言しています。はじめはコメディとして描く予定が、脚本段階でシリアス路線に変更してヒット作になりました」(田幸氏) 63歳会社員が当時を振り返る。「織田の演じる腕は立つがあくどい医者の司馬と、正義感の強い石川(石黒賢)の掛け合いが毎回楽しみだった。最終回で司馬が刺されるシーンは、衝撃だった」 人情家の医者を描いたドラマの原点ともいえる『赤ひげ』(1972年・NHK)は14位。同じく江戸時代が舞台のタイムスリップもの『JIN―仁―』(2009年・TBS系)は6位に入った。離島での医療をテーマにした4位の『Dr コトー診療所』(2003年・フジテレビ系)は、さしずめ“現代版赤ひげ”といったところか。◆根底にロマン 9位にランクインした『ブラックジャック』(1981年・テレビ朝日系)は、その後の医療ドラマの流れを作った重要な作品だと成馬氏は分析する。「手塚治虫が原作漫画で生み出した1話完結のストーリーで、一匹狼の天才医師が毎回、患者の難病を解決するというフォーマットは『ドクターX』にも活かされている。5位の『医龍』(2006年・フジテレビ系)も同様です」 脚本を担当したジェームス三木氏が語る。「元々手塚さんの作品は読んでいて興味があったしドラマ化したいとずっと思っていた。『ブラックジャック』は医者の話だけど、根底のところにロマンがあった。医療のリアリティな部分もあれば、ありえないようなフィクションの部分もある。そこが魅力だった」 一方、“救命救急”系の雛型になったのが、12位に食い込んだ海外ドラマ『ER緊急救命室』(1996年・NHK)だ。「『ER』が日本で放送されたことをきっかけに、日本でも医療現場全体を描く作品が作られるようになりました。3位『コード・ブルー』(2008年・フジテレビ系)、7位『救命病棟24時』(1999年・フジテレビ系)もその流れをくんでいます」(成馬氏)『ER』は15シーズンも続いた人気シリーズだ。「最初に見た時は、日本のドラマにはないリアルさと緊迫感溢れるシーンに圧倒された。救命医たちの情熱と葛藤もしっかり描かれていて、人間ドラマとしても楽しめる」(55歳会社員) 同じ海外ドラマでは、『ベン・ケーシー』(1962年・TBS系)も8位にランクインした。同作は、脳神経外科に勤務する若き医師ベン・ケーシーを主人公にした医療ドラマで、日本では最高視聴率50.6%を記録した。「『ベン・ケーシー』を見て医者に憧れて医学部を受けたが結果は散々だった(笑い)」(65歳自営業) 現在放送中の『トップナイフ―天才脳外科医の条件─』(日本テレビ系)、『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)など、今クールの作品もこうした流れを受け継いでいるといえそうだ。“歴代最高”に挙げられるような名作が生まれることを期待したい。※週刊ポスト2020年1月31日号
2020.01.23 11:00
週刊ポスト
織田裕二、松嶋菜々子との共演作の「いちばんの見所は…」
織田裕二、松嶋菜々子との共演作の「いちばんの見所は…」
 1月19日にスタートする『連続ドラマW 頭取 野崎修平』(WOWOW・全5回)の完成披露試写会&舞台あいさつに主演の織田裕二、共演者の松嶋菜々子、小澤征悦、そして権野元監督らが登場した。  同作は、織田裕二が強い正義感と厚い人情で銀行の不正と戦う銀行員・野崎修平を演じた『連続ドラマW 監査役 野崎修平』(2018年1月放送)の続編。今回、野崎は経営が悪化したおおぞら銀行の頭取に就任、自身を失脚させようとする役員と戦いながら、おおぞら銀行を再生させようと奮闘する。 前回は「ペーペー」の役だったが、今回は頭取を演じることになった織田。「役職によってこんなに変わるんだなーというものはなかなかない機会ですから、そこがいちばんの見所だと思います」と語った。撮影/小彼英一
2020.01.10 16:00
NEWSポストセブン
『プレミア12』では中居正広がリポーター役に(公式HPより)
中居正広 存在感消し「プレミア12」で高支持、五輪待望論も
 スポーツ番組のキャスターなどに起用される芸能人は数多いが、その代表格といえるのが中居正広だ。中居は現在、『世界野球WBSCプレミア12』でリポーター役に起用され、高い支持を集めている。その理由について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 現在、連日のように『世界野球WBSCプレミア12』の中継が行われていますが、テレビ朝日とTBSの局をまたいで「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務めているのが中居正広さん。 中居さんは主に「ベンチ横のカメラ席でアナウンサーの実況や現役選手らの解説を聞きながら、カウントに余裕があるときを見はからってコメントを入れる」というリポーター役を務めています。国民的なスターであるにも関わらず、選手はもちろんアナウンサーと解説者に次ぐ3番手の裏方に徹していることに、あらためて驚いた人もいるのではないでしょうか。 その姿を見た人々はネット上に「やっぱり中居くんは安定感がある」「スポーツに芸能人はいらないけど中居くんだけは認める」などの声を挙げ、私がヒアリングした民放各局4人のテレビマンもほぼ同様の見解でした。 今やスポーツ中継と芸能人はセットのような位置づけにありますが、なぜ中居さんは誰よりも支持を得られるのでしょうか。来年に迫った東京オリンピックを踏まえつつ、その理由を掘り下げていきます。◆スポーツ中継では自ら存在感を消す まず前提として挙げておかなければいけないのは、これまでの実績。 中居さんはWBC(ワールドベースボールクラシック)を含めると、「侍ジャパン公認サポートキャプテン」は今回で4回目。また、2004年のアテネから2018年の平昌まで8大会連続でTBSのオリンピックメインキャスターを務めてきました。 さらに、『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞』(フジテレビ系)、『ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう』(TBS系)、『中居正広の〇番勝負!』シリーズ(日本テレビ系)などスポーツバラエティ特番のMCを務めるなど、“スポーツ”というジャンルにおける芸能界トップクラスの実績があります。 中居さんは多くのレギュラー番組に加えて、紅白歌合戦の司会を6度も務めるほどの大物タレントでありながら、スポーツ中継では驚くほど存在感がありません。もちろんこれは中居さん自身が競技やアスリートを優先するために存在感を消しているのであり、視聴者たちはそれを分かっているので支持しているのでしょう。 次に挙げたいのは、国際大会の緊張感あふれる空気に合わせる順応性。中居さんがタイミングを見はからったリポートができるのは、アスリートと視聴者、それぞれの心境に寄り添えているからであり、両者をつなぐ架け橋となっています。 あまり知られていませんが、中居さんは事前取材にも熱心。選手や監督の取材時には手書きでメモを取り、多彩な情報を準備した上で、「この状況ならこの情報がいいだろう」と自ら選んで発信しているのです。期待感を加速させる情報、モニターに映らない情報、ホッとひと息つける情報などをスタッフではなく自己判断で出し入れしているのですから、一流のリポーターと言えるでしょう。◆「オリンピック中継の顔」から外された 東京オリンピックの前年にあたる今年は、夏から秋にかけて柔道、バレーボール、バスケットボール、ラグビー、陸上など、さまざまな競技の国際大会が放送されてきました。 その多くに芸能人が出演して中継を盛り上げてきましたが、『世界陸上』(TBS系)の織田裕二さんを除くと、やはり知識やタイミングなどコメントの点で物足りなさを感じる人が少なくありませんでした。とりわけスポーツ中継に出演することの多いジャニーズ事務所の後輩たちに対しては、「場違い」「目立ちすぎ」などの厳しい言葉もあったのです。 そんな背景に加えて、『プレミア12』の中継を見て「やっぱり中居くんは凄い」という声があがっているもう1つの理由は、「東京オリンピックのキャスターから外れるのではないか?」と言われているから。 今年7月、TBSは安住紳一郎アナの『東京オリンピック2020』総合司会就任を発表しました。まだ中居さんがキャスターを務めるかどうかは分からないものの、「TBSオリンピック中継の顔」ではなくなったことに驚く人は多かったのです。だからこそ今大会での活躍で、「やっぱり東京オリンピックも中居くんがメインキャスターをやってほしい」という待望論が生まれているのでしょう。 他局に目を向けると、NHKはオリンピック放送のスペシャルナビゲーターに嵐、フジテレビはオリンピックメインキャスターに村上信五さんの就任を発表済。ネット上には「中居くんは『プレミア12』のようにTBSとテレビ朝日のオリンピック中継に出ればいいのに」という声もあるように、まだまださまざまな可能性が残っているからこその待望論とも言えます。◆中高年男性から支持を集める理由 最後に注目したいのは、『プレミア12』の視聴率。5日のベネズエラ戦が11.1%、6日のプエルトリコ戦が11.2%、7日の台湾戦が11.6%、11日のオーストラリア戦が12.0%、12日のアメリカ戦が13.4%、13日のメキシコ戦が13.6%と、まさにジワジワと右肩上がりで視聴率を獲得しています(ビデオリサーチ、関東地区)。 最大の魅力は選手たちのプレーであることは間違いありませんが、他のリポーターとは異なる独自性の高い中居さんのリポートが中継を盛り上げているのも、また事実。その視聴者層を調べていくと、最も多いのは50~80代の男性でした。つまり、中居さんは長年スポーツ中継を楽しみ続けてきた男性たちから支持されているのです。 これらの目の肥えた視聴者が最も嫌うのは、スポーツ中継であるにも関わらず「自分の我を出そうとする」「強引に笑いを取ろうとする」芸能人。その点、裏方に徹する中居さんは一目置かれる存在なのでしょう。 高齢化が進み、ネットが普及した近年、視聴率に直結するリアルタイム視聴者の中心は50代以上の人々であり、その意味でテレビマンにとってスポーツ中継における中居さんは無視できない存在。東京オリンピックが開催される来年、中居さんがどんなポジションで、どんな活躍を見せるのか楽しみです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.11.16 07:00
NEWSポストセブン

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