ライフ

ベッドから生活リズムや健康状態のデータを収集 入居者を見守り、最適な介護へつなげる

一般的な介護ベッドに設置できる『睡眠センサー』。手すりに触っても動きを検知するほど感度が高く、夜中にトイレに起きる時間帯などを把握できる

一般的な介護ベッドに設置できる『睡眠センサー』。手すりに触っても動きを検知するほど感度が高く、夜中にトイレに起きる時間帯などを把握できる

 介護人材の不足は現在22万人、2040年には69万人に及ぶと厚生労働省が推計している(*)。この社会問題に立ち向かう、介護サービス企業大手のSOMPOケアの最前線を訪ねた。

 同社運営の介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)には最先端の見守り支援システム『睡眠センサー』が導入されている。入居者のベッドのマットレスの下に、センサーが内蔵されたシートを設置することにより、ベッドの上で横たわっているのか、起き上がっているのかだけでなく、入眠しているのか、覚醒しているのかを検知。呼吸数や心拍数などのデータも収集するため、体調変化の早期発見につながる。

職員がパソコンのモニターでリアルタイムの心拍数や呼吸数を確認して見守る。 一人ひとりの生活リズムや睡眠サイクル の情報は日々蓄積され、分析することで介 護の品質向上にも寄与する

職員がパソコンのモニターでリアルタイムの心拍数や呼吸数を確認して見守る。 一人ひとりの生活リズムや睡眠サイクル の情報は日々蓄積され、分析することで介 護の品質向上にも寄与する

 収集したデータはパソコンなど端末でわかりやすく可視化され、職員が入居者一人ひとりの生活リズムや健康状態を把握できる。これによって状態に合わせた最適な介護態勢を構築し、看護・医療との連携強化も図ることができる。このシステムを導入している介護付きホーム「SOMPOケア ラヴィーレ多摩川」上席ホーム長の春野寛至氏は、現場での効果をこう語る。

「たとえば深夜に行なう見守り巡回では、職員の入室によりご入居者さまが目を覚まされてしまうことがありましたが、先にデータを確認することで寝ているご入居者さまを起こしてしまうことがなくなりました。同じようにトイレの時間帯も予測し、その前に援助を組み込むなどの手厚いサポートをしています」

 加齢とともに睡眠障害に悩む人は増える。この施設でも睡眠薬を服薬している入居者がいるが、睡眠サイクルの把握は減薬の可能性も秘めている。

*厚生労働省HP「第8期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」(令和3年7月9日)

リアルタイム画面では、各室の入居者の睡眠・覚醒が一目でわかる。心臓と肺 のマークそれぞれの下に心拍数と呼吸数が表示され、体調変化にいち早く気づける

リアルタイム画面では、各室の入居者の睡眠・覚醒が一目でわかる。心臓と肺 のマークそれぞれの下に心拍数と呼吸数が表示され、体調変化にいち早く気づける

『睡眠センサー』から収集されたデータ。黄色は覚醒、青色は睡眠の時間帯を示す。この記録では睡眠時間が日中にも分散し、夜間に十分な睡眠がとれていない

『睡眠センサー』から収集されたデータ。黄色は覚醒、青色は睡眠の時間帯を示す。この記録では睡眠時間が日中にも分散し、夜間に十分な睡眠がとれていない

『睡眠センサー』から収集されたデータ。この記録のように夜間の 覚醒を減らすことを目指す

『睡眠センサー』から収集されたデータ。この記録のように夜間の 覚醒を減らすことを目指す

SOMPOケアの介護付きホーム

介護が必要な高齢者が、24時間常駐する職員による食事・入浴・排泄などの介護サービスを受けながら暮らせる「介護付有料老人ホーム」(要支援1~要介護5 ※施設によっては要介護1からの入居)

◆そんぽの家

そんぽの家

そんぽの家

自分の時間を大切にできるよう全居室が個室仕様で、台所や浴室を備えたタイプが多い。各専門職員が「チームケア」でサポートする。前払金0円(一部ホーム除く)が基本の利用しやすい料金体系

「そんぽの家」の施設イメージ動画はこちら

◆ラヴィーレ

ラヴィーレ

ラヴィーレ

ラウンジやカフェなど上質感のある共用空間が充実。介護・医療の専門職員が密に連携する「チームケア」で入居者をサポート。アクティビティも多彩で、入居者の自立支援につながる介護を実践する

「ラヴィーレ」の施設イメージ動画はこちら

◆ラヴィーレグラン

ラヴィーレグラン

ラヴィーレグラン

ワンランク上の居室を用意。家族と過ごせるダイニングやバーなど多彩な共用空間が生活に彩りを与える。コンシェルジュによる生活支援、24時間医療連携やリハビリテーションなど健康支援も充実

「ラヴィーレグラン」の施設イメージ動画はこちら

SOMPOケアのサービス付き高齢者向け住宅

バリアフリーに対応した高齢者向け賃貸住宅。安否確認や生活相談などの生活支援サービスがあり、生活自由度が高いのが特徴(自立~要介護5)

◆そんぽの家S

そんぽの家S

そんぽの家S

ワンルームマンションのような生活空間に、生活支援サービスをプラス。職員が24時間常駐し緊急対応や安否確認を行ない、心身の状態に応じて介護・医療サービスを自由に選ぶことができる

「そんぽの家S」の施設イメージ動画はこちら

◆ラヴィーレレジデンス

ラヴィーレレジデンス

ラヴィーレレジデンス

プライバシーに配慮した住空間設計で、ワンルームから夫婦で暮らせる2LDKまでを用意。コンシェルジュが暮らしに寄り添い、医療機関や在宅介護事業所とも連携。介護が必要になっても安心して住み続けられる

「ラヴィーレレジデンス」の施設イメージ動画はこちら

その他のホーム

◆グループホーム

9名以下の少人数で共同生活を送れる入居サービス。要支援2以上で認知症と診断、常時、医療機関での治療が必要ないことなどが利用条件

◆ケアハウス

自治体の助成が受けられるサービス。60歳以上で生活に不安・困難がある人のための「自立棟」、要介護1以上の人のための「介護棟」を用意する

「ホーム」の他にも訪問介護や通所介護(デイサービス)など、生活を支える多様な介護サービスを全国各地域で展開!

協力/SOMPOケア

資料請求・お問い合わせ 0120-37-1865
https://www.sompocare.com

関連キーワード

関連記事

トピックス

司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
横山剣氏(左)と作曲家・村井邦彦氏のスペシャル対談
《スペシャル対談・横山剣×村井邦彦》「荒井由実との出会い」「名盤『ひこうき雲』で起きた奇跡的な偶然」…現代日本音楽史のVIPが明かす至極のエピソード
週刊ポスト
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
ハワイ島の高級住宅開発を巡る訴訟で提訴された大谷翔平(時事通信フォト)
《テレビをつけたら大谷翔平》年間150億円…高騰し続ける大谷のCMスポンサー料、国内外で狙われる「真美子さんCM出演」の現実度
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
焼酎とウイスキーはロックかストレートのみで飲むスタイル
《松本の不動産王として悠々自適》「銃弾5発を浴びて生還」テコンドー協会“最強のボス”金原昇氏が語る壮絶半生と知られざる教育者の素顔
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン