ガザ地区周辺にある主要エリアの赤丸は死者を表している(イスラエル政府が公開したマップより)
ジャーナリストも「もうやめろ……」
さらにイスラエルが、ハマスによる残虐行為を集めた映像を公開したとの報道もある。
「イギリスのタブロイド紙『デイリー・メール』は、イスラエル国防軍が一部のジャーナリストたちを集め、約45分間の映像を上映したと報じています。ハマスが民間人を殺害する様子をとらえた映像で、ある者は斬首され、ある者は撃たれ、少女が犠牲になる瞬間もあったといいます。
親子に手榴弾が投げつけられて、父親は即死し、生き残った息子が血まみれで『なぜ自分は生きているの?』と泣く場面もあり、参加したジャーナリストが『もうやめろ』と泣き叫ぶほどの残虐な映像だったという情報です」
一方で、イスラエル側も民間人を巻き込んだ報復攻撃を行い、国際的批判が集まっている。
「ガザ地区北部にあるジャバリア難民キャンプは、11万人を超える難民が登録されており、ガザで最大規模の難民キャンプです。10月31日、イスラエル軍はここに空爆を行い、少なくとも50人以上が死亡したとされています。
イスラエル軍の報道官は、空爆を認めた上で、『この攻撃によってハマスの指揮官を殺害した』と主張しています。しかし、ハマスの報道官は、『ジャバリアに指揮官はおらず、民間人を攻撃するための口実だ』と反論しています。
それぞれの思惑のもと、イスラエルもハマスも意図的なメディア露出をしている可能性があり、情報が錯綜している状況が続いていますが、双方の無数の民間人が犠牲になっていることは確かな事実です」
停戦はまだか。