A子さんの自宅マンションの玄関ロビーでモニターに写る山口氏(左)とA子さん
1500万円の寄付
2021年9月、泰明氏が経営する坂戸ガスが「50周年記念事業」として晋氏の選挙区内の坂戸市、鶴ヶ島市、鳩山町の3自治体に少なくとも合計1500万円を寄附した。
坂戸ガスから350万円の寄附を受けた鶴ヶ島市の齊藤芳久・市長は、自身のブログ(同年9月21日付)に〈高額寄付〉というタイトルとともに市長と泰明氏のツーショット写真を掲載し、〈坂戸ガス株式会社 取締役会長兼社長 山口泰明(やすあき)様が来庁いただき、寄付贈呈式が執り行われました〉と綴った(本誌・週刊ポスト2021年12月3日号既報)。
この寄附は総選挙後、坂戸市議会で問題化。市議会では「公職選挙法199条の3(公職の候補者等の関係会社等の寄附の禁止)に違反するのではないか」と追及され、その後、地元の市民団体が泰明氏をさいたま地検に告発する事態に発展した。地元は大揺れになったのだ。
さいたま地検は今年3月、泰明氏の不起訴処分を決定。前出・地元後援者はこう語る。
「今年4月の統一地方選の後、泰明さんは地元でおいしいと有名なお店のお菓子を持って、当選した保守系の議員たちを回っていました。あれほどの大物なのに新人の市議にまで『当選おめでとう』と言っていた。もらったほうは、息子の選挙のためだなとわかる。そのくらい晋さんが可愛いんでしょうね」(前出・地元後援者)
果たして父の泰明氏は、そこまで愛して地盤を譲った息子の“泥酔キス騒動”について、どう感じているのだろうか。