もう、世界一に飢えていない?
今回のWBCでは、ドジャースのクレイトン・カーショー(35)が米国代表として参加が決まっていたものの、最後に見送られた。保険会社の審査が通らなかったのが原因だが、高額年俸とケガの前歴で保険料が莫大なものになったことが一因とも言われている。
「ドジャースはエンゼルスのように大谷が希望したからといって簡単に容認しないのではないか。今回のWBCもドジャースからベッツ、スミス(ともに米国代表)、フリーマン(カナダ)、トンプソン(英国)、バーンズ(メキシコ)と野手は多く出場しているが、投手はウリアス(メキシコ)だけ。大谷も二刀流ではなくDH限定の参加なら、可能性はあるのではないか」(前出のライター)
DH限定にしても大谷とのパイプがあり、大谷を前向きにさせないと話が始まらない。その文脈で、日本ハムの投手コーチをしていた吉井理人氏(現ロッテ監督)の可能性もあるとみられているが、「やはり他のメジャー組招集まで考えると、2026年のWBCも栗山監督しかいないのでは」(同前)という話になってくるようだ。いずれにせよ、不確定要素が多い状況だ。
「大谷はエンゼルスではポストシーズンの出場もならず、優勝や世界一に飢えていた。そのことも、WBC参戦の動機のひとつになったといわれている。常勝チームのドジャースへの移籍で、その部分が解消される可能性がある。大谷の心境の変化と高額での移籍、手術の影響などハードルがどんどん高くなり、栗山監督でもお手上げという懸念もあります」(同前)
果たして2026年の侍ジャパンは、どのような陣容となるのだろうか。
※週刊ポスト2024年1月1・5日号