国内

《“頂き女子りりちゃん”接見記》“記憶から抹消したい”本当の生い立ちと「おじさん嫌悪」

(写真はYouTubeより)

“頂き女子りりちゃん”こと、現在公判中の渡辺真衣被告(写真はYouTubeより)

“頂き女子りりちゃん”を名乗り、複数の男性から総額2億円をだまし取り、さらにそれらの“所得”を申告せず4000万円を脱税したとして、現在公判中の渡辺真衣被告(25才)。逮捕前に配信していた動画で見せた金髪にピンクのスウェット姿や「おぢ」と呼ぶ年上男性たちから金銭を搾取するテクニックをまとめた「マニュアル」を販売していたこと、だまし取った金銭の大半をホストクラブにつぎ込むいわゆる“ホス狂い”だったことなどから、一部でカルト的な話題を呼び、裁判中の一挙一動が連日報道されている。渡辺被告はいかにして“りりちゃん”になり、逮捕されたいま何を思うのか──『ホス狂い~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~』の著書があるノンフィクションライターの宇都宮直子氏が、彼女の痕跡を追った。(連載3回中の2回目)

私は歌舞伎町で成長して強く育った──手紙にそう綴っていた渡辺被告が“本当に育った環境”とはいかなるものだったのか。彼女に直接話を聞くべく、筆者は2度目の接見に向かった。

「今日は来てくれてありがとうございます」

 1月4日。留置場の面会室に現れた渡辺被告は、1回目の接見の際のこちらが面喰うようなハイテンションとは打って変わって、かなり落ち着いた印象だった。手をひらひらさせることも、大げさなジェスチャーをすることもなく、表情も穏やかだ。

「いまは女の人とたくさん話せるのが楽しいです。同い年の女の子の記者さんがいて、『私もホストに行ってみたい』っていうから『ホストなんていっちゃだめだよ!』って。私、ホストクラブのこと、今は本当に良くないって思ってるんですね(笑い)」と屈託なく話す。

 12月6日に名古屋地裁で行われた二回目公判では、黒い根元が目立つロングヘア──だった髪の毛は肩につかないくらいのボブカットに切りそろえられ、ずっとかけていたクリアフレームの眼鏡もなし。お気に入りなのか、犬のイラストが描かれた、かなり年期の入ったグレーの長袖のスウェットを着ており、話しながら、時々、袖さきの毛玉を取るしぐさをしていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

12月9日に亡くなった小倉智昭さん
小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
「どうして卒業できないんだろう…」田村瑠奈被告(30)の母親が話した“大きな後悔” 娘の不登校に焦り吐露した瞬間【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
Instagramにはツーショットが投稿されていた
《女優・中山美穂さんが芸人の浜田雅功にアドバイス求めた理由》ドラマ『もしも願いが叶うなら』プロデューサーが見た「台本3ページ長セリフ」の緊迫
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン