左から佐藤康光九段、谷川浩司十七世名人、都成竜馬七段。都成七段は谷川門下（時事通信フォト）
記事には「国内随一の頭脳集団」の現役棋士170人の中から注目の若手棋士4名を撮りおろしと書かれていた。中央右側に立つのは【上位10人しかいないA級の棋士】という中村太地八段。イメージはVシネ俳優。黒系のスーツに身を包み、濃い眉毛を強調するよう強面に見せた表情はやんちゃな感じ。最初の1人目で棋士に対するイメージががらりと変わる。
その左に立つのが【第42回将棋対象で各局賞特別賞を受賞】した都成竜馬七段。1人で写る写真を見ると、茶色のスーツを着こなし、少し長めの緩いウェーブがかかった髪と端正な顔立ちが見せる表情がなんとも色っぽい。恋愛ドラマに出たら絶対に注目を集めること間違いなしのイケメンだ。早くも2人目で先入観が塗り変えられる。インタビューには「結婚してバレンタインのチョコの数は激減したので、少し寂しいですね（笑い）」とあるから、女性ファンが多いのだろう。対局時の写真は竜馬という名前のようにきりっとした好青年。
一番左に写るのが【2022年度の年間勝率で藤井聡太に次ぎ2位】の斎藤明日斗五段。青系のスーツを着てポケットに手を突っ込んで立つ姿は、アイドルグループのメンバーみたいだ。1人の写真の表情はあざとかわいく、ファンの心を釘付けにするのだろう。
一番右が【デビュー直後に高勝率を記録したホープ】という高田拳士四段。4人のグラビアでは、真面目なビジネスマン風だが、1人で写る写真はKPOPグループのメンバーのようだ。紺と紫のスーツに紫のネクタイが似合うすっきりした顔立ちのイケメン。将棋の時の写真はどこかの局のアナウンサーみたいだ。撮影を通して彼らも違う自分に出会えたのかもしれない。
このグラビアを見て棋士たちへの興味が出てきた。さて、誰を推しにしよう。
