現在、レンタル彼女の運営母体は「レンカノTOKYO」や「レンタル彼女プレミアム」など数社が鎬を削り、総会員数は20万人を超えるとも言われる。異性との出会いという点ではマッチングアプリやクラブ、ラウンジなどが思いつくが、客層が違うとよもぎ氏は言う。
「レンタル彼女のお客さんには、肉体関係目当ての方はいません。キャバクラなどのお客が“ライオン”だとすると、我々のお客さんは“柴犬”です。女の子とどう話していいかわからない。でも女の子と一緒の時間を過ごしたい。そんな男性から依頼をいただくことが多い」
恋愛初心者の男性が女性に慣れるための入り口にもなっているそうだ。
「私の顧客はずっと男子校だった方とか、理系の大学卒の研究職で女性経験ゼロという方が珍しくない。手をつなぐとギョッとされてしまうこともしょっちゅうです。なので、これまでお客様から関係を無理強いされたり、まして“やらせろ”などと言われたことは一度もありません。
ただ、プロポーズをされたことは一回だけあります。もちろん丁重にお断わりしました。レンタル彼女は“その時間だけの恋人”なので、プロポーズされたらプロとして失格だと思っています」(同前)