「恋愛カウンセラー」の役割を担う

「恋愛カウンセラー」の役割を担うことも

毛玉がないこと

 実際にレンタル彼女として活動してみると、「恋愛カウンセラー」の役割を担うケースが多いことを実感するという。

「“しつこく住所を聞いたらダメだよ”とか“食事中に貧乏ゆすりしたらダメだよ”とか、そのレベルからアドバイスします。本番デートのリハーサルとして利用する方もいて、それは私としても本望です。もっと言えば、デートの楽しさを知って、恋愛氷河期の雪解けを目指したい。ひいては日本の非婚化へも歯止めがかけられたらな、と」(同前)

 レンタル彼女の利用経験のある40代男性が語る。

「正直、女性経験はまったくなくて、デートがどんなものかさえ分からない。なので新鮮な体験ではありました。ただ料金的にはちょっと高くて(苦笑)。頻繁には利用できないかな」

 50代、60代の男性からも依頼が絶えないというよもぎ氏は、「好感度の高い中高年男性」の特徴をこう語る。

「第一に、加齢臭がしないこと。これが一番。印象の良かった50代、60代の男性はみんな加齢臭がしませんでした。体質もありますが、入浴時に気をつけてらっしゃるんだなと思うだけで好感度が上がるんです。

 そして衣類に毛玉がついていないこと。ファッション自体ではなく、衣類へのケアがなされていることが大事。あとは無精ヒゲがないことですね。基本的なエチケットばかりですが、ルックスはもちろん会話のテクニックやノリよりも“自分に気を遣っているかどうか”が大切だと実感します」

 そう話すよもぎ氏は、「これから予約が入っているので」と颯爽と去って行った。

●レポート:河合桃子(かわい・ももこ)/1977年、東京都生まれ。ライター。AV業界を長年取材するほか、性風俗産業や一般人によるアダルト動画配信、性犯罪などをレポートする。

※週刊ポスト2024年4月26日号

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