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【歯のくすみ・黄ばみを解消するメソッド】「こまめに水を飲む」「舌トレーニング」で唾液量を増やす、「食後30分以内の歯磨き」も重要

歯のくすみや黄ばみを解消する方法

歯のくすみや黄ばみを解消する方法を紹介

 歯が黄ばんでいると、実年齢よりも老けて見えてしまうこともある。毎日しっかり歯磨きをしているのに、輝くような白い歯を実現できずに悩んでいる人もいるだろう。そこで、歯のくすみや黄ばみを解消する方法を専門家に教えてもらった。

【教えてくれたのは…】

小川朗子さん

小川朗子さん

小川朗子さん/アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 院長。歯科医師。抗加齢医学会認定専門医。歯と心身の健康は密接に関わっているため、一般的な歯科治療だけでなく、インナーケアにも注力する。

大人の歯がくすむ原因

【1】加齢
「加齢とともに歯表面のエナメル質が薄くなる一方、内部の象牙質の色が濃くなるため、色が透けて暗く見える結果に。最近では歯の構成成分である炭素が変性し、黄ばんで見えるという学説も」(小川さん・以下同)

【2】飲食による着色
 毎日の飲食による着色汚れの蓄積が、歯のくすみや黄ばみの原因に。「コーヒーや紅茶、赤ワインといった飲み物、カレーやトマトソースなどの色の濃い食べ物は色素がつきやすい。グリーンスムージーも要注意です」。

【3】唾液分泌量の低下
 輝く白い歯には、唾液の分泌量も重要。「唾液には自浄作用や保湿効果があります。加齢によって唾液の分泌量が減ると、歯に汚れが残りやすくなるため、くすみや黄ばみを加速する原因になります」。

歯のくすみを解消するメソッド

●こまめに水を飲んで口の中をうるおす
 歯も肌と同様、乾燥しているとくすんで見える。「唾液が行き渡って歯が濡れた状態だと、ツヤ感が出てきれいに見えます。しかし、年齢とともに唾液の分泌が低下するので、こまめに水を飲んで口の中をうるおしておくことも大切です」。

こまめに水を飲む

こまめに水を飲む

●コーヒーや赤ワインを飲んだ後は口をすすぐ
 着色しやすいものを摂った後は、なるべく早く水で口をすすぐ習慣を。「長時間の飲食は、口の中に着色汚れが停滞しやすいので注意して。私は、コーヒーは1日1杯までと決めています」。

●食事はよく噛んで唾液をしっかり出す
 唾液は1日に1~1.5リットル程度分泌されているが、加齢とともに分泌量が少なくなる。「咀嚼することで分泌量が増えるので、食事はよく噛んで唾液を出すことを意識しましょう」。

●舌トレーニングで唾液の分泌量を増やす
 唇を閉じて、頬から唇の周りを舌で内側から押すようにする『舌トレーニング』。「唾液の分泌量アップにおすすめ。口の中の乾燥が気になったときなど、1日に何回でも行ってください。じわーっと唾液が出てくるのがわかりますよ」。

唾液の分泌量を増やす

口を閉じて、ほうれい線を伸ばすイメージで舌をゆっくりと回す。右回りと左回り各1周を1セットにして、3セット行う

 口を閉じて、ほうれい線を伸ばすイメージで舌をゆっくりと回す。右回りと左回り各1周を1セットにして、3セット行う。

●食後30分以内に8分間歯を磨く
 歯のくすみを予防・改善するには日々の歯磨きが大切。毎食後、30分以内に行うのが理想。「乾いた歯ブラシの毛先3分の2くらいに歯磨き粉をつけ、1か所を15~20回ずつ細かく丁寧にブラッシング。前歯から順に奥歯まで表と裏の両面を、8分程度かけて磨きましょう。磨く順番を決めておくと磨き残しがありません」。

毎食後、30分以内に

毎食後、30分以内に

【歯ブラシの当て方】
 ブラッシングは力を入れず、細かく丁寧に。歯の表面には90°に、歯肉と歯の境目には45°にブラシを当てる。

●歯間の筋状汚れはフロスで落とす
 フロスは虫歯予防だけでなく、着色防止にもおすすめ。「歯ブラシだけだと、歯と歯の間に汚れが残るので、フロスを使って取りましょう。フロスは常に清潔な部分で掃除ができる、糸状のものがおすすめ。ワックス付きタイプなら歯に引っかからずに汚れをしっかり落とせます」。

●テープを貼って睡眠中の口呼吸を防ぐ
 口の中の乾燥はくすみに加えて、歯周病リスクも高くなるので、口を開けて寝ている人は要注意。「横向きで寝る方が開きにくくなりますが、睡眠中に自分でコントロールするのは難しい。市販の口閉じテープを貼って、鼻呼吸を促しましょう」。

テープで口呼吸を防ぐ

テープで口呼吸を防ぐ

●ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う
 歯のくすみには、ホワイトニング効果のある歯磨き粉がおすすめ。「ドラッグストアなどでは、ホワイトニング効果を謳った医薬部外品を選びましょう。8分間きちんと磨くためには、泡立ちが強くないものがベター。また、歯を傷つける研磨剤が入っていないかもチェックしましょう」。

ミクロシリカが歯の着色汚れを優しく効果的に落とす。薬用APホワイト リフレッシュミント[医薬部外品] 110g 1078円(編集部調べ)/サンスター

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歯のミクロな傷に残った着色汚れを徹底的に除去し、白い歯へ導く。LighteeハミガキPREMIUM[医薬部外品] 100g 1960円(編集部調べ)/ライオン

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●クリニックでホワイトニングする
 加齢による黄ばみや内部まで浸透した着色を一掃するには、クリニックでの『オフィスホワイトニング』が効果的。「歯科医院でしか扱えない過酸化水素を使用して歯を白くするので、1回でかなり効果が出ます。家で行うホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも効果はマイルドですが、好きな時間に行えるのがメリット」。

【オフィスホワイトニング】
 オフィスホワイトニング1回で薬剤を3回塗布。1回の施術で3段階以上白さがアップ。

【ビフォア】オフィスホワイトニング1回で薬剤を3回塗布。1回の施術で3段階以上白さがアップ

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アフター

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【ホームホワイトニング】
 1日10分を2週間連続で行うタイプ。継続して行うことで、白さを実感できる。

ホームホワイトニング

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撮影/平林直己 取材・文/青山貴子

※女性セブン2024年5月30日号

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