二つの家の間から見えるのが現場となった家
近隣の関係者が抱いていた一家への違和感
地域の町内会のSNSを見ると、今年の3月にも、A氏が娘の鈴ちゃんと一緒にイベントに参加していた様子が見て取れる。仕事を休んでいたA氏と家族の間に何があったのか。近隣の神社の関係者は、この一家について気になっていたことがあるという。
「近くの路地から家が見えるんですが、日中もずっと窓のシャッターが閉まっているのが印象に残っています。あまりお付き合いがなかったので、あの家にお子さんが住んでいたとは思っていませんでした」
一家を支えていた母の高波さんは、近くの介護施設に勤めていた。鈴ちゃんが生まれた後になる今から約4年前、職場の広報誌の投稿欄に「家族への思い」を綴っていた。
《ご家族が大切なご利用者を施設へ預けられているように、私も子供を保育園へ預けています。保育園へ迎えに行った際、今日はどう過ごしていたのか、ちょっとしたことでも、少しでも伝えていただけると嬉しいものです。ささいなことでも教えてくれる先生は、うちの子をみててくださってるんだな、と思いますし、こちらからも話しかけやすいです》
《私は大切な子供を保育園に預ける側になり、改めてご家族の気持ちを知ることができました。これからさらにご利用者、ご家族の気持ちに寄り添った援助をしていきたいです》
自分の家族も、他人の家族も大切に思って仕事をしていた高波さん。なぜ悲劇が起こってしまったのか——警察はA氏の体調の回復を待って、捜査を進める方針だ。
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