10年ほど前は「宝富士関が落ちてきた」

 巨漢力士が土俵の上から降ってきた時の様子を大村さんに聞くと、意外な答えが返ってきた。

「今回は大丈夫でした。危なかったけどね」

 記者が「今回は?」と聞き直すと、大村さんはこう説明を続けた。

「10年ほど前のことですよ。同じ名古屋場所で、時計係の審判員だった元水戸泉の錦戸親方の後方の溜席に座っていたら、宝富士関が落ちてきた。打撲と擦り傷で1か月ほど痛くて大変でした。錦戸親方が止めてくれると思っていたんですが、あの時は油断してました(苦笑)」

 そして今回、正代が飛び込んできたことについては「実は予想していたんです」とも語った。

「相撲は4歳から見ているからね。昔から、一度力士が落ちたところには、なぜか何度も落ちてくるんです。同じ審判委員の親方のところに不思議と落ちてくる。あの日は午後1時頃から西花道の溜席で観ていたんですが、早い時間に2度、力士が落ちてきたんですよ。きっと終わるまでにもう1回、幕内の大きな力士が飛んでくると思って警戒はしてたんです。周囲のお客さんにも“気を付けないといけないよ”と言っていたんです」

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