芸能

《全曲サブスク解禁のちあきなおみ》コロッケが語る表現者としての「リスペクト」と西田敏行が明かす「感謝の念」

ちあきなおみ対するリスペクトをコロッケが語る

ちあきなおみ対するリスペクトをコロッケも語る

『喝采』『X+Y=LOVE』『四つのお願い』など、多くの名曲で知られる歌手・ちあきなおみ(76)。表舞台から姿を消して30年以上経つが、デビュー55周年となった今年6月1日には、全曲のサブスク配信が解禁、レコード会社の垣根を越えた全300曲以上を聴くことができる。著名人たちがあらためて、ちあきへの思いを語った。【前後編の後編。前編から読む

コロッケは「今も、ちあきさんを追い続けている」

 ちあきは宍戸錠の実弟で俳優だった郷えい治【「えい」は金へんに英】との結婚(1978年)を機に、一時メディア出演を減らすなど「充電期間」に入ったことがある。

 その間、夫と2人で喫茶店を営んでいたが、「当時、その店を訪れたことがある」と明かすのは、ちあきのモノマネで一躍有名になったコロッケ(64)だ。

「『お笑いスター誕生!!』に出演してちあきさんの『喝采』のモノマネが受け、タレント活動が本格化しました。そんな僕ですが、『お笑いスタ誕』でブレイクして1年くらい経った時、ちあきさんが郷さんと夫婦で経営されていた広尾の喫茶店『COREDO』を訪ねたことがあります。

 郷さんがコーヒーを淹れる喫茶店として業界人には有名でした。店に入り、ちあきさんに『いつも、モノマネさせていただいております』と言ったら、笑いながら『はぁ~い』と答えてくれました。それ以上の会話はなかったんですが、ゆったりとした振る舞いの素敵な女性で、見惚れました」

 モノマネを始める以前、少年時代からちあきの大ファンだったコロッケは、彼女のコンサートに何度も出かけたという。

「新宿の東京厚生年金会館のコンサートで聴いた『紅とんぼ』ではボロボロと泣いてしまいました。歌の表現といい、ひとり芝居のような見せ方をする歌手は、後にも先にも、ちあきさんしかいない。それを目の当たりにして、もう、泣けて泣けて」

 そう話すコロッケは、「今も、ちあきさんを追い続けている」と明かす。

「モノマネには観察が大事で、それを突き詰めるとインスピレーションが生まれて発想が飛躍し始め、芸事にオリジナリティをもたらしてくれます。

 そのきっかけをくれたのが、ちあきさんの歌への突き詰めた向き合い方、表現力、演出力、その幅の広さであり、唯一無二の表現者としての底知れなさなのです。ちあきさんの歌を聴き直すたびに発見があり、表現者としての絶大なリスペクトがあります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

ここ数日、X(旧Twitter)で下着ディズニー」という言葉波紋を呼んでいる
《白シャツも脱いで胸元あらわに》グラビア活動女性の「下着ディズニー」投稿が物議…オリエンタルランドが回答「個別の事象についてお答えしておりません」「公序良俗に反するような服装の場合は入園をお断り」
NEWSポストセブン
志穂美悦子さん
《事実上の別居状態》長渕剛が40歳年下美女と接近も「離婚しない」妻・志穂美悦子の“揺るぎない覚悟と肉体”「パンパンな上腕二頭筋に鋼のような腹筋」「強靭な肉体に健全な精神」 
NEWSポストセブン
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《還暦で正社員として転職》ビッグダディがビル清掃バイトを8月末で退職、林下家5人目のコンビニ店員に転身「9月から次男と期間限定同居」のさすらい人生
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を訪問された佳子さま(2025年8月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《日帰り弾丸旅行を満喫》佳子さま、大阪・関西万博を初訪問 輪島塗の地球儀をご覧になった際には被災した職人に気遣われる場面も 
女性セブン
鷲谷は田中のメジャーでの活躍を目の当たりにして、自身もメジャー挑戦を決意した
【日米通算200勝に王手】巨人・田中将大より“一足先にメジャー挑戦”した駒大苫小牧の同級生が贈るエール「やっぱり将大はすごいです。孤高の存在です」
NEWSポストセブン
侵入したクマ
《都内を襲うクマ被害》「筋肉が凄い、犬と全然違う」駐車場で目撃した“疾走する熊の恐怖”、行政は「檻を2基設置、駆除などを視野に対応」
NEWSポストセブン
山田和利・裕貴父子
山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評
NEWSポストセブン
8月27日早朝、谷本将志容疑者の居室で家宅捜索が行われた(右:共同通信)
《4畳半の居室に“2柱の位牌”》「300万円の自己破産を手伝った」谷本将司容疑者の勤務先社長が明かしていた“不可解な素顔”「飲みに行っても1次会で帰るタイプ」
NEWSポストセブン
国内未承認の危険ドラッグ「エトミデート」が沖縄で蔓延している(時事通信フォト/TikTokより)
《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
【美しい!と称賛】佳子さま “3着目のドットワンピ”に絶賛の声 モード誌スタイリストが解説「セブンティーズな着こなしで、万博と皇室の“歴史”を表現されたのでは」
NEWSポストセブン
騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン