アーティストとして「生涯現役」を目指す(撮影/藤岡雅樹)
健康は「自ら気遣う」必要がある
「昔は酷い生活を送っていた」と語るDJ KOOも、現在は「健康第一」と考え方が180度変わったという。それは2016年にテレビ番組の企画で発覚した脳動脈瘤がきっかけだ。6時間半にも及ぶ大手術を経て生活習慣も変わった。
「僕はその時56歳で、本当に番組の企画でCT検査をして発覚したんです。家族に相談して手術を行いましたが、その番組の検査結果で知るまで本当に自覚がなくて、強いて言えば頭痛が時々あったくらい。昔はクラブで朝までDJをやったりしていて完全に夜型だった。勝手に自分は健康なものだと思っていたし、『その日が元気であればいいや』くらいの感覚でした。でも、健康は自ら気遣ってこそ保てるものなんだと身をもって知りました。
これまでは食生活も滅茶苦茶でしたが、最近は例えば焼き肉屋に行っても、まずは野菜から食べるようになったし、自宅でも奥さんが季節の野菜を食べる機会を増やしてくれました。さらに寝る時は、きちんと眠る気持ちで眠る。それには寝る環境を作ること。いい香りのお茶を飲んだり、脳をリラックスさせてから眠るルーティン作りをしました」(KOO)
これにはSAMも頷きながら「交感神経を副交感神経に切り替えてね……って、僕はまあいつでもどこでもすぐ眠れちゃうショートスリーパーなんですけど」と笑う。だがSAMにも持病があり、「健康には常に気を遣っている」という。