『出石そば喰い大会』に出場した斎藤知事。スポーツ関連以外の公務やイベントにおいても、アシックスのウェアがお気に入りのようだ
この公民連携は少子高齢化や人口減少などの社会課題を解決するために推し進められたものだ。しかし「百条委員会」の調査が進むにつれて、ある問題が指摘されている。
「内部告発があってから、知事のSNSに『アシックス』のロゴが入った服を着ている写真が50回以上投稿されていることについて『PRではないか』とインターネットを中心に話題となった。企業とは関係ない公務やイベントの際も着ていて、着用している服が同社から贈られたものかどうかが注目されている。ある県議は『県内には他のメーカーもあるのに、バランスが悪い』と公平性について批判を述べていたようです」
寝耳に水のアシックス「協定については、今後検討していきます」
兵庫県に本社を置くアシックスが同県と協定を結んだのは2022年12月。この協定は“自分らしく生きられる”などの社会像を掲げた県政の基本指針「ひょうごビジョン 2050」と同社の目指すビジョンが一致したことから実現したものだ。パリ五輪でも注目され業績も絶好調の同社だが、知事に疑惑が浮上してしまった格好だ。
知事のSNS投稿について同社に聞くと、「イベントや公務で着用いただくものとして、県に対してシューズ・ウェアを提供しています。兵庫県と確認したうえでの業務上正当な提供であると認識しています」(広報部)としたうえで、疑惑についてはこう回答した。
「知事に関する一連の件については、『百条委員会』など正式な場で説明と事実確認が行なわれるべきだと考えます。協定の継続については、今後検討していきます」(同前)
この先、アシックスはどういう対応をするのだろうか。