2023年9月24日、カニを両手にする姿を投稿(本人のXより)

2023年9月24日、カニを両手にする姿を投稿。関係者らによる知事の”わがまま”証言は多岐にわたる(本人のXより)

絶えない“わがまま”伝説「トイレは個別」

 NEWSポストセブンが入手した「調査アンケート」の中間報告では“トイレ”に関する回答だけでも、15件近い情報が記載されている。

〈会議等の控室には、姿見が必須。トイレも個別に用意し、同じフロアに一般人が立ち入ってはいけない〉(原文ママ、以下同)

〈トイレに入ると1時間ほど出てくることはなく、髪型のチェックをしている。途中で声をかけると、異常なほど不機嫌になる〉

〈日頃より、イベント主催者が県か否かを問わず、知事が出席する場合、例えば主賓でない場合であっても、ロジ(鍵付き個室、動線、ペットボトル、ハンガーの本数、姿見、トイレなど)について、秘書や関係部局から事細かな照会がなされ、主催者や関係者に負担が生じていた〉

 またあるイベント主催者は県職員の“配慮”を実際に目撃していたという。

「パワハラの告発があってからすぐ、知事や市長さんが参加するイベントを県内で開催しました。タイミングが悪かったのか、県からはギリギリまで連絡がなく、最終的に片山元副知事が参加されることになったのですが、当日ちょっとした違和感があって……。

 副知事がいらっしゃる30分前以上に、法務文書課の方が来られて『動線はどうですか。舞台まではどうやって行くんですか』とか『控え室やトイレはどこですか』とか、何度も何度もチェックするんです。それほど大きい会場でもないし、他の来賓の方がこのような事を職員さんにさせるなんて見たことがない。

 いま振り返ると、斎藤知事の周りではそういった職員さんの気遣いが当たり前になっているのかもしれないと思います」

 9月4日、登庁した斎藤知事は新たなアンケート結果を受けて、「今一度、襟を正して注意していかないといけないと思っています。そこは、おわび申し上げたいと思っています」と答えた。辞職については繰り返し否定し、“意地でも辞めない知事”と評されている。6日に予定されている2回目の証人尋問ではどういった姿勢を示すのか──。

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