6才の頃、父と一緒にさつまいも掘り。「’11年に母が亡くなった後、兵庫から東京に来てもらいました。最期は箱根の施設でしたが、私の家にも泊まったり、久しぶりに一緒に長い時間を過ごせてうれしかった」(南野さん)
デビュー後の挨拶回りでも配った
スイートポテトは初めて作った料理というだけじゃなく、小学生から18才ぐらいまで数えきれないほどたくさん作って、人にご馳走してきました。小学4年生のときに、母にお願いして、スーパーで売られている小さなレシピブックを買ってもらったんです。先に立ち読みして、スイートポテト狙いですね。さつまいもと牛乳、それに卵の組み合わせだから、おいしいに決まっています。
最初は、牛乳や砂糖を入れすぎてしまうこともありましたが、それは両親と弟に食べてもらって、毎週のように作りました。校則では禁止ですけど、学校に持って行って、仲よしの友達グループでこっそりお昼休みに食べたりなんかして。
手先が器用な母は飾りつけが上手でした。空になったクッキー缶がないときには、ティッシュの箱の上部をカットして、お菓子屋さんでもらってきた花柄の白い紙ナプキンで縁をかざってくれました。そこに、スイートポテトを6つぐらい並べて、ギザギザのカップの隙間をフレッシュなパセリで埋めるんです。作るのも簡単なので、芸能界デビューしてからも、しばらくはご挨拶回りのときに持って行ったりしました。でも実は、気になる男性には一度もあげたことがありません。そんなときはチョコ菓子やクッキーだったり……なんでだろう。