芸能

高田文夫氏のラジオ終わりに立川談春・談笑・吉笑・晴の輔・志ららの立川流5人が集合「談志と左談次(悪友)の姿がなかったのが、ちょっと寂しい」

とっさに集まった立川流の面々(イラスト/佐野文二郎)

とっさに集まった立川流の面々(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、とっさに集まった立川流の面々について綴る。

 * * *
 5000人ものお客様が集まった国際フォーラムでの私のラジオ番組35周年イベント。局の垣根を越えてゲストに駆けつけてくれた爆笑問題、宮藤官九郎、サンドウィッチマン、神田伯山、純烈。レギュラーメンバーも目一杯いるのでいっぱい、いっぱい。仕方なく「立川流三人男」志の輔、談春、志らく、そして日芸後輩の一之輔にはお祝いにコメントのVTR出演のみ。

 後日、穴埋めにとラジオのスタジオゲストに来てもらうことに。8月26日は「文夫の部屋」として談春とトーク。番組終わりに談笑があいさつに。11月6日の「談笑の会」に私がゲストで出るのだ。

 ついでに手土産と出来のいい弟子吉笑を連れて来た。来春真打昇進が決まったという。何かを察知したのか別のスタジオで収録していた晴の輔(『笑点』)が飛んで来た。談春が「せっかくだから写真撮ろう。おいっ志らら(立川流社団法人化に奔走)お前も入れよ」でカシャリ。ここはニッポン放送、立川流の本部じゃないんだから。それにしてもよく咄嗟にこれだけ集まった。あたりを見渡したが談志と左談次(悪友)の姿は無かった。ちょっと寂しい。

 この前の週徳光和夫さんの番組に松本明子が呼ばれた。「来週のゲストは誰なの?」ときかれ松本「談春師と志らく師と一之輔師です」。きいた徳さん「クゥ~ッいいところ押さえてるねぇ。高田センセーに言っといて。柳家三三もよろしくと」。落語通でもある徳光さん。10年前に私が教えた「東京かわら版」(コンパクトな落語版の「ぴあ」)を片手に今日も寄席をうろうろ。客席ではバスのように眠らないらしい。

『笑点』に大革命が起きた。8月25日の演芸コーナーになっなっなんとあの「役者の柳沢慎吾」が出て十八番「甲子園」。あまりの新鮮さに客席大爆笑。演芸人以外を出すと色々と言う人もあろうがなにしろ面白かったのだ。別に問題はない。昔の『笑点』なんて作家やら野球人やらいっぱい出てた。度胸のあるプロデューサーにザブトン一枚。

 ついでに書かせてもらうと志の輔の弟子である志の八と志の春の会(10月22日)にも私がゲスト出演します。私と一度も喋ったことのない弟子達が初めて舞台上で私とからみます。スリリングな一夜だ。もうひとつついでに一之輔の本『落語の人、春風亭一之輔』(集英社新書)がふてぶてしくて面白い。

※週刊ポスト2024年9月20・27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
香港の魔窟・九龍城砦のリアルな実態とは…?
《香港の魔窟・九龍城砦に住んだ日本人》アヘン密売、老いた売春婦、違法賭博…無法地帯の“ヤバい実態”とは「でも医療は充実、“ブラックジャック”がいっぱいいた」
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン