サインをもらいに来る人も
告発文書問題は終わっていない
────辞任を拒否してつっぱっているだけのように見られていましたが、調査の結果が出ることが大事だと考えたと?
「第三者委員会の設置、百条委員会の設置が決められて、その調査結果が出そろってから、どうするべきかを考えるべきだと私は思っていたので、途中で不信任となってしまって……。責任の取り方は、真相究明をしてから自分はどうするかというのが責任の取り方だと思っています」
────では、斎藤氏にとって告発文書問題は今でも解決していないという認識なのか。
「そうですね。まだ調査途中ですから。そこはしっかりやっていって解決すべきところはしっかりやっていくと」
────一連の問題から、出直し選挙まで、家族の反応は?
「私の家族、両親もいて、心理的な負担はすごくありましたので、申し訳ないところはありました。ただ、今回の判断について応援してくれていますので、そこは感謝しています。今回、出直し選挙ということになって、自分の人生としての判断になりますから、斎藤元彦がどういうふうにしたいのかということを応援してくれています。(妻から)『自分の人生だから、しっかり自分の道を行って、頑張ったらいいんじゃない』といったことを言ってもらっています」
(了。前編を読む)
【プロフィール】
赤石晋一郎/ジャーナリスト。「FRIDAY」「週刊文春」記者を経て2019年よりフリーに。近著に『韓国人、韓国を叱る 日韓歴史問題の新証言者たち』(小学館新書)、『完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録』(文藝春秋)。『元文春記者チャンネル』をYouTubeにて配信中。