国内

「170cm以下の男に人権ない」炎上を振り返る 「身長以外でがんばったら別にいけるやん」フォローの言葉も届かず

「170cm以下の男に人権ない」大炎上はなぜ起きたのか

「170cm以下の男に人権ない」大炎上はなぜ起きたのか

 昨今、男性をイジる・からかう女性の発言が物議を醸す事例がよく見受けられる。

 たとえば2024年8月、フリーアナウンサーの川口ゆり氏が「ご事情があるなら本当にごめんなさいなんだけど、夏場の男性の匂いや不摂生をしている方特有の体臭が苦手すぎる」という男性の体臭への苦言。さらに、12月には作家の妹尾ユウカ氏が「40歳近くになって、パーカー着てるおじさんおかしい」という発言も波紋を広げた。

 においや服装だけでなく、過去には「身長」で大炎上した例がある。2022年、「170cm以下の男は人権ない」発言で批判を浴びた、元プロゲーマーのたぬかな氏だ。当時、「刺されそうなほど」憎まれたというが、なぜここまで大事になったのか。

 たぬかな氏が視聴者のコメントに答えるかたちで持論を展開する生配信の様子をまとめた、新刊『社会的弱者との生配信ルポ』(星天出版)から、自身が大炎上について振り返ったやりとりをお届けする。(同書より一部抜粋して再構成。質問は生配信の視聴者から寄せられたコメント)【全3回の第2回。第1回を読む】

 * * *
──いろいろとチビ事情を察してるたぬかなも、170cmないと人権ないって発言が危険なのは気づけなかったのか……

 燃える前は察してなかったよ。だってずっと「身長低いんはマジ無理」って言ってたやん。正味1年間ぐらい言っとって「今炎上すんの? じゃあもっと前から言ってよ」みたいな感じやったで。

  燃えるまで「170cm以下は人権ない」ってリマインドし続けたのが良くなかったんかな? 地道な努力が実ってしまったのかもしれん。

──火種になった動画見たけど、何であれで燃えたのかわからない……

 俺もわかんねえよ! だって炎上するまではボヤにすらなってなかったやんな。

──低身長コンプレックスは解決しにくいから、どうしようもないけどね

 それはよくわかったよ、あんだけ燃やされたからな。「身長以外でがんばったら別にいけるやん」ってフォローした言葉も届かないほど、低身長が根強いコンプレックスだっていうことがよくわかった。

 ちなみに「AカップとBカップは人権ない」とも言ったけど、そっちは全く燃えんかった。だって男が女にずっと言い続けてきたことやから、女側も「そう言われるやろな~」ってわかってんねん。そもそも、女なんて小さいころから「ブスは人権ない」って言われ続けて育ってるから、今更どうのこうの言われても「だから?」としか思わんよ。

──ブスは人権ないって言ったら炎上するやろ

 いや、せえへんやん。芸能人がテレビ番組でブスいじりしても燃えんかったよ。当時の私が嫌われてたから燃えたんや。みんなもさ、“性格悪いくせに綺麗売りしてて、大して強くもないプロゲーマーのたぬかなさん“は嫌いやったろ?

 今の私が「170cm以下は人権ない」って発言して燃えたら、みんな私を擁護してくれると思うよ。でも、あのときの私は好感度が低かったからみんな叩いたわけやん。その違いはわかってるよ。

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
大分県選出衆院議員・岩屋毅前外相(68)
《土葬墓地建設問題》「外国人の排斥運動ではない」前外相・岩屋毅氏が明かす”政府への要望書”が出された背景、地元では「共生していかねば」vs.「土葬はとにかく嫌」で論争
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン