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【埼玉・八潮の道路陥没事故】「前から糞のようなニオイが…」近隣住民らが感じていた“異変” アスファルトのヒビは予兆だったのか

穴に落ちたドライバーの救出活動が続いている(右は下水の放水、時事通信)

穴に落ちたドライバーの救出活動が続いている(右は下水の放流/時事通信)

 1月28日午前10時ごろ、埼玉県八潮市の交差点で道路の一部が陥没し、その穴に2トントラックが転落する事故が発生した。消防は車内に閉じ込められた70代運転手の救出を懸命に続けている。穴の拡大などで作業は難航。発生から丸4日が過ぎても依然として運転手は穴に落ちたトラック内に取り残されているとみられる。

「事故が発生した当初は直径およそ10メートル、深さ5メートルほどの穴でしたが、すぐ近くで29日未明に陥没が起き、30日の未明には2つの穴の間の路面も崩落して大きな1つの穴になりました。幅は最大でおよそ40メートルまでに拡大しています。31日には、重機を投入して、穴から道路につながるスロープをつくる工事を地元消防などが急ピッチで進めていました」(大手紙社会部記者)

 陥没事故の原因として、深さ10メートルの地中にある下水道管が破損した可能性が指摘されている。

「埼玉県などの説明によると、地中に埋められた下水道管が破損して、徐々にその穴に土砂が流れ込み、地中に空洞が発生。それにより、その上を通るトラックなどの重みに耐えられず路面が陥没した可能性があります。

 下水道管の標準的な耐用年数が50年とされていますが、該当箇所はまだ42年しか経過していないものでした。今回、破損したのは老朽化のほかに、下水で生じた硫化水素が空気に触れて硫酸となり、コンクリートを腐食させた影響が考えられます。該当箇所がちょうどカーブしているのも、その内側にゴミが溜まりやすいことから硫化水素が発生しやすく、腐敗を早めた要因かもしれません」(同記者)

 陥没現場では破損した下水道管から下水が流れ込んでいる。救助を妨げるため、流入する下水の量を抑えようと、県は春日部市にあるポンプ場で、汚水を塩素で消毒してから河川への緊急放流を行っている。近隣12自治体の住民に対して、洗濯や風呂など下水道の利用自粛を呼びかけており、周囲への影響も大きくなっている。

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