教皇が決まらなかった時は、バチカンのシスティーナ礼拝堂の煙突から黒い煙が出される(Getty Images)

教皇が決まらなかった時は、バチカンのシスティーナ礼拝堂の煙突から黒い煙が出される(Getty Images)

 そんな教皇の聖座を侮るかのように、2期目のトランプ大統領は、葬儀のドレスコードを無視し、白い教皇の法服を身につけた“自画像”をSNSに投稿した。そうした政治リーダーと対峙する資質があるかも、教皇選挙では問われる。

 カトリック東京大司教区司祭の田中昇氏は選挙開始直前に行なわれる首席枢機卿(教皇選挙を取り仕切る枢機卿)の演説に注目する。

「この演説で、これから、教皇にいかなる資質が期待されるか、自分たちは司牧者にどういう人を選ばなければいけないかが語られるのです。それは鍵がかかるまでの間に、枢機卿たちが議論を重ねながら探り、到達した姿でもある」

 映画では、首席枢機卿が、「今、教会は多様性を認めるべきです」と語る場面がある。

「2012年前も同じで、首席枢機卿は、弱い立場の人に手を差し伸べる、ハートフルな人物こそ求められると語っていた。出てきたフランシスコを見ていて、まさにそんな人だなと思った」(田中氏)

 多様性を否定するトランプ2.0に立ちすくむ世界に姿を見せる新教皇は、映画よりはるかに複雑な難題と相対することになる。

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※週刊ポスト2025年5月23日号

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