社長ながらも店舗でシフトをこなすこともある
──ご両親の反応はどうですか?
「『あなたが社長?』って、最初は驚いていたと思います。しかもまだ同じ職場での仕事が続いてることに驚いていました。人生でこんなに何かを続けたの、初めてなんですよね」
──それって、昔から飽きっぽかった?
「そうです。中学のとき、運動が苦手なのにバスケ部に入部したんですけど、ずっと“声出し担当”でした。試合には出られなくても「がんばれー」ってひたすら応援していました。あと……自転車もいまだに乗れないです」
──自転車も!?
「はい、今でも乗れません。まっすぐな性格すぎて、カーブが曲がれないんです」
──では最後に……もし社長じゃなかったら、どんな仕事をしていたと思いますか?
「ウエディングの仕事ですかね。ドレスとか披露宴の演出とか、そういうのが大好きで。“人のハレの日に関わる仕事”って素敵じゃないですか。今でも少し憧れはあります。いつか、もっと落ち着いたら、そういう方面にもチャレンジできたらいいなって思ってます」
自転車は乗れなくとも社長業はうまく乗りこなしているようだ。
(了。前編を読む)