インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
公私ともに波に乗っている大谷翔平。そんな中、彼がこれまで死守してきたとある「ルール」が破られるアクシデントが発生。あらわになったのは大谷の秘密と“唯一無二のスーパースター”としての矜持だった──。
パパになってから1か月余りが経った、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(30才)。彼はいま、幸せの絶頂にいる。
「球場入りの時間が以前より遅くなっています。家を出るギリギリの時間まで、娘さんと一緒に過ごしたいのでしょうね。定期健診にも、妻の真美子さんとそろって病院に行っているようです。かわいくて仕方ないのは当然だと思いますが、大谷選手は仲間であるチームメートにさえも、愛娘の写真を一切見せていないんだそうです」(在米ジャーナリスト)
プライベートの部分は徹底的に“秘密主義”を貫く大谷。そんな彼に、その信条を揺るがすような思わぬトラブルが降りかかっていた。重大ハプニングが発生したのは、5月28日の試合後のこと。ロッカールームで、大谷のチームメートが地元ロサンゼルスの放送局のインタビューに応じていたときだった。
「後方で着替えていた大谷選手の姿が映り込んでしまったんです。そのとき大谷選手はスエット生地のゆったりとしたズボンをはいて、上半身は裸の状態でした」(スポーツライター)
インタビューを行っていたのは、ドジャース担当の名物美人女性リポーター、キルステン・ワトソンさん。大谷の上半身裸の姿がカメラに映し出されていることに気がついた彼女はとっさに機転を利かせ、インタビュー中にもかかわらず、大谷を隠すように、慌ててカメラの前に立ちふさがった。
「いつもは明るい笑顔が魅力的なワトソンさんですが、このときの表情は明らかに引きつっていました。ロッカールーム全体にも、ピリッと緊張が走ったようでした」(前出・スポーツライター)
本来、選手たちの神聖な空間であるロッカールームでの動画撮影は原則として禁止されている。申請すれば取材許可は得られるものの、撮影には厳しい制約が課されているという。
「インタビュー中の選手以外を撮影するのはルール違反で、画面に映り込まないよう充分配慮しなければなりません。ましてや、着替え中の様子を映すなどもってのほかです。撮影していたカメラマンは、相当厳しく注意を受けたでしょうね。長年信頼関係を築いている地元局だから許されたものの、他媒体がやったら出禁ものです。大谷選手が激怒してもおかしくないほどの案件ですよ」(前出・在米ジャーナリスト)
今回、現場に精通しているはずの地元メディアが失態を演じてしまった要因には、ドジャースの注目度が国際的に高まり続けていることがあるという。
「ここ数年、大谷選手の大活躍も相まって、かつてないほど多くのメディアが取材に殺到しているのです。球場は各国のメディア関係者が入り乱れていて、最近は取材のための壮絶な“場所取り合戦”が行われている。ロッカールームが混乱していて、地元放送局のスタッフにとっても勝手が違い、カメラの位置や取材を始めるタイミングを誤ってしまったのかもしれません」(前出・在米ジャーナリスト)
大谷の着替え中の動画が流出する騒動は、今回が初めてではない。昨年2月、キャンプ取材中の韓国メディアが許可されていないエリアに入り込み、大谷が着替えている様子を無断で撮影するという事件が発生、そのメディアは出入り禁止になった。
「球団広報が『ここは撮影禁止だ! 動画を削除して!』と叫び、気づいた大谷選手がけげんな表情を浮かべました。このとき大谷選手はアンダーシャツを着ていましたが、今回の騒動では上半身が完全に露出してしまっています。彼としても困惑する気持ちは以前より大きいはずです」(前出・スポーツライター)
一方、今回流出した動画について話題になったのが、大谷のお腹がやや“ぽっこり”していたことだ。SNSでは「意外」という声も上がったが、実はこれは計算し尽くされたものだという。
「お腹に脂肪が乗っていたのは、彼がいま現在、打者に比重を置いているからだと考えられます。バッターとしてボールを遠くに飛ばすためには体重が必要で、シェイプアップしすぎるとその分パワーが減ってしまう。“お腹ぽっこり”は、実は長打の秘訣なのです」(前出・スポーツライター)