数百万ポンドに及ぶ薬物取引をスプレッドシートに記録していた(「ラブ・アイランド」HPより)
現地警察は、組織壊滅へ向けて懸命な捜査を続けてきた。
現地警察の執念で麻薬カルテルに“痛手”
「彼女が逮捕される前、2023年2月初旬には キロ単位の麻薬の隠し場所を警察が突き止め、3人の組織の主要人物のスマホを押収。それらも含めた膨大な数の証拠を警察は次々に集め、2023年5月までに9名を逮捕。現在ではサドロ被告を含めて13名が合計140年以上の懲役判決 を宣告されるまでに至りました」(同前)
イギリスの重大・組織犯罪に特化した専門部隊NWROCU(北西部地域組織犯罪対策ユニット)のゾーイ・ルッソ警視総監は、サドロ被告の有罪判決を受けて次のように述べている。
「私たちは犯罪を減らし、北西部地域への信頼と信用を回復するために、街頭から薬物を排除し、重大犯罪者を断固として取り締まっていく」
ブレインが逮捕されたとはいえ、薬物汚染がこれで止まるわけではない。しかしサドロ被告の有罪判決は、麻薬カルテルにとっても大きな“痛手”となったはずだ。