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高田文夫氏、ライブの楽屋でぱーてぃーちゃん信子に「文夫ちゃんチョーウケル、面白すぎ、芸能界一じゃん、今までドコにイタノ?」と言われる

信子が凄い(イラスト/佐野文二郎)

信子が凄い(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、ぱーてぃーちゃん、劇団スティックに始まるカタカナツアーについて。

 * * *
 ギャルが突出している3人組“ぱーてぃーちゃん”。中でも2色頭した信子が凄い。先日も私のトークライブを見てギャーギャー言いながら楽屋へ入ってきて「文夫ちゃんチョーウケル、面白すぎ、芸能界一じゃん。今までドコにイタノ?」だとさ。

 芸界の噂では徳川家の末裔らしい。当人曰く「ほらっどこの家にもアミダみたいな、トーナメントみたいのあるじゃん(どうやら家系図らしい)。あれを上にあがってくとさ“徳川”って書いてある」らしい。ギャル公方なのか。ぱーてぃーはカタカナではなくひらがな表記。

 この節私はやたらカタカナのライブばかり行っている。「劇団スティック」(3年連続第3回公演)。私がテレビでナイツ塙が出ていたドラマを見て、翌日当人に「流れるような棒読みだったな」と言ったら、負けん気の強い塙、素人をべらぼうに棒集めして“劇団スティック”を結成。3年目の今年は少しうまくなっていて少し腹が立つ。もっと棒立ちが見たい。それにしても「棒」が「スティック」とは。ヤフーで調べた?

 塙に次ぐ漫才協会副会長でもある三浦のいる“ロケット団”の定例集会にゲストに呼ばれ亀戸まで。ゲストトークは長嶋氏のエピソード等をいっぱい喋って大爆笑供養。あと1本ロケット団の漫才があるというのに私の出番が終わったら客も半分タッチアップしてゴーホーム。ボーゼンと舞台に立ちつくすロケット団。アハハ。ロケット不発。

 そして浅草公会堂では“タブレット純”コンサート。あの大きな劇場がタブレット目当てで超満員。見た目と逆の低音の魅力がまたいい。バンドも入っていい感じ。ひとりでやるといつもとっちらかるので今回は西寄ひがしなる達人司会者が全フォロー。途中ドラム台にあがりいきなりドラムソロ。これがなかなかの迫力。「4か月でドラム覚えました。教えてくれたのはアリスのキンちゃんでーす」アリスの矢沢氏が出てきた。年相応のゲストに客のおばちゃま達大喜び。

 終盤近くには三波春夫のあの浪曲入り『俵星玄蕃』を熱唱。「フォーク」か「歌謡浪曲」か。悩む姿は“ハムレット純”であった。

「ぱーてぃーちゃん」から「劇団スティック」「ロケット団」「タブレット純」と続いたカタカナツアー。ここらで「和」へお口直しと「立川吉笑」披露目の宴、そして昨日、映画『国宝』を観て参りました。文句無し。吉沢亮も横浜流星も大変な稽古を積んだのだろう。本も監督も素晴らしい。国の宝だ。

※週刊ポスト2025年7月11日号

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