国際情報

「戦争から逃れてアメリカ移住も…」米・ウクライナ人女性(23)無差別刺殺事件、犯人は“7年間で6回逮捕”の連続犯罪者

ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)

ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)

〈イリーナは戦争から逃れて安全を求め、新たなスタートを望んでアメリカにたどり着いたばかりだった。不幸にも、彼女の人生はあまりにも早く途絶えてしまった〉──8月22日(現地時間、以下同)、米ノースカロライナ州の都市シャーロットの駅ホームにて、ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった。

 冒頭の文章は、募金を募るため寄付サイト「GoFundMe」にザルツカさんの叔母が立ち上げたページに記載されていたもの。突然の悲劇に見舞われたザルツカさんを悼むため、8月27日現在で2万6976ドル(約400万円)もの寄付金が寄せられている。大手紙国際部記者が解説する。

「事件は、シャーロットの中心部から南に2kmほど離れたイースト・ウェスト駅で発生しました。今年に入り犯罪件数が増加傾向にある中心部と比較すると治安が良い地域ではありますが、近隣のウェストブルバード通りは地元でもよく危険地帯として有名な通り。夜間は特に注意が必要な場所と言われています。警察が通報を受けて現場に駆けつけたのが午後10時ごろ。ザルツカさんは刺し傷を負った状態で発見され、その場で死亡が確認されたとのことです。

 現場にはザルツカさん含めて3人の負傷者がいました。しかし、うち1人は事件と無関係の怪我人だと判明し、もう1人怪我を負った34歳のホームレス男性性デカルロス・ブラウン・ジュニアが容疑者として逮捕されました。ブラウン容疑者は犯行に及んだ時に負傷したとみられていますが、詳しい状況はわかっていません。また裁判所の記録によると、ブラウン容疑者は強盗や窃盗、脅迫など複数の逮捕歴が確認されたとのことです」(大手紙国際部記者)
 英タブロイド紙「デイリー・メール」によると、2007年に当時未成年だったブラウン容疑者は初めて逮捕され、その後の7年間で少なくとも6回の逮捕歴があったという。

 さらに2014年に強盗罪で逮捕された際は、5年間服役していたことも判明。2020年9月に出所するも、2021年2月に家族に暴行した罪で再逮捕。2022年7月にも家庭内トラブルで逮捕されていた。

「地元警察によりますと、ザルツカさんとブラウン容疑者に面識はなかったとのこと。無差別に襲ったとみて、捜査を進めているとのことです」(同前)

関連記事

トピックス

大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
逮捕された村上迦楼羅容疑者(時事通信フォト)
《闇バイト強盗事件・指示役の“素顔”》「不動産で儲かった」湾岸タワマンに住み、地下アイドルの推し活で浪費…“金髪巻き髪ギャル”に夢中
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年12月3日、撮影/JMPA)
《曾祖父母へご報告》グレーのロングドレスで参拝された愛子さま クローバーリーフカラー&Aラインシルエットのジャケットでフェミニンさも
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《約200枚の写真が一斉に》米・エプスタイン事件、未成年少女ら人身売買の“現場資料”を下院監視委員会が公開 「顧客リスト」開示に向けて前進か
NEWSポストセブン
指示役として逮捕された村上迦楼羅容疑者
「腹を蹴れ」「指を折れ」闇バイト主犯格逮捕で明るみに…首都圏18連続強盗事件の“恐怖の犯行実態”〈一回で儲かる仕事 あります〉TikTokフォロワー5万人の“20代主犯格”も
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《広瀬すずのぴったりレギンスも話題に》「アスレジャー」ファッション 世界的に流行でも「不適切」「不快感」とネガティブな反応をする人たちの心理
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン