”坊ちゃん頭”で進次郎スマイル
大の支援者ゆえの”本音”
「3〜4歳の頃から、小学4年生くらいまでお手伝いさんとよく来ていましたよ。夏はスポーツ刈りで、冬は坊ちゃん刈り。私のことは『おばちゃん』と呼んでいたね。お父さん(純一郎氏)もここで切っていたんですよ。
やっぱり、おじいちゃんもお父さんも政治家だからかな。普通の子とは違う、なにか光るものは感じましたよ。子どもながらに話し方がお利口だったし、少し大きくなってからもリーダーシップのようなものがあった」
この女性は元々、自民党員かつ後援会の一員であり、公私ともに小泉家を近くで見てきたという。取材中、小泉氏の写真が貼られたアルバムを記者に見せながら誇らしそうに語る一方、総裁選について尋ねると「応援はしているんだけど……」と本音を漏らした。
「実は前回の(総裁選)もね、“ハズレくじ”になるから出ない方がいいと思っていたの。そもそも、自民党自体が大変な時期だから。それが、今は去年よりも風当たりが厳しいときでしょう。もともと地元にいた人はもちろん応援しているけど、私は今出馬するのはもったいないんじゃないかとも思うんです。
周りが囃し立てたり、おだてたりする人が多いのもわかるけど、やりすぎはよくないわ。進ちゃんはまだ総理には若いんじゃないの」
取材を終えて記者がその場を去ろうとすると、「いつかはこの国を背負うリーダーになってほしいです」とも言い添えた。
麻生太郎元首相が小泉氏に「俺だったらお前の年で火中の栗は拾わねぇな。頑張れ」という声をかけたことが報じられてもいるが、“若すぎる”小泉氏への不安の声は政界にも多い。
「出馬表明が遅くなったのは、なるべく露出を減らしてボロを出さないようにするためだと言われています。政策通の高市氏に、要職を歴任し経験と実績に秀でた林芳正氏、小泉氏がまともに論戦して勝てる相手ではありません。ここからは“好感度”や“知名度”ではカバーできない問題も多々出てくるでしょう」(前出・全国紙政治部記者)
果たして小泉氏には、“若さ”をカバーして瓦解寸前の自民党で総裁を担う器があるのだろうか。
後日公開する記事では、小泉氏の“モテモテ時代“や”愛犬家エピソード“を知る地元の支援者が、総裁選へ買って出た同氏への私見を語る。