有力選手を抱えている(Instagramより)
「2023年12月に海外で行われた大会での話です。宿泊先のホテルで、現在別の大学に所属する代表チームの男子選手Aと香港代表の女子選手Bが性行為をしたのですが、その背景には、現在慶應端艇部にいる男子選手XがAに対し『(Bと)ヤレるって』などと煽ったことがあったようです。しかしAとBは現場で日本チームの監督らに行為がバレ、大目玉をくらいました。Aは飲酒もしていたこともありその後に処分を受けています。
その後、AはXが自分たちの性行為を盗撮していた可能性に気がつき、動画の存在に不安を感じて公益通報したようです。そもそもXに行為を見られてしまったのではないかと、2年近くが経った今も悩んでいます。“悪ノリ”としても流石にタチが悪いですよね。
少し前の話とはいえ公益通報があったことで、慶大端艇部も何らかの対応をせざる得なくなった面はあると思います」(同前)
部員をめぐって起きていた問題はこの件だけではなかったという。
「早慶合宿において慶應端艇部員同士でのヘッドフォンの盗難事件が今春に発覚したと聞いています。他にも、部員が居酒屋で泥酔して暴れたり、部内での男女トラブルもあったりして風紀は乱れに乱れていた。そうした不祥事の積み重ねから、9月8日の活動停止につながったんだと思います。
端艇部は戸田にある合宿所でみんなで寝泊まりして、大学に通ったり目の前にある川で練習したりするので、人間関係が煮詰まりやすい。生活も乱れがちです」
慶應義塾広報室に“不祥事”の具体的な内容や、活動停止の理由について質問状を送ると、担当者から以下のような回答があった。
「現在、事実関係の確認を含め対応しております。お問い合わせいただいた個別の案件につきましては、関係者のプライバシー保護の観点から、具体的な回答は差し控えさせていただきます。何とぞご理解いただけますようお願い申し上げます」
ある慶應関係者によると、活動停止と同じくして、大学本部も部員一人一人に話を聞くなどしているという。
端艇部監督のメールにはこうも綴られていた。
〈OBGのご知見や一部外部の講師や専門家の力もお借りしながら、部員間でのディスカッションの時間をもうけつつ、【1】規範の再構築、【2】体制の再設計、【3】合宿環境の物理的改善、【文化の再醸成を図り、その状況を踏まえ、活動再開を目指します〉
136年の伝統ある端艇部は“再生”できるのだろうか。