政治資金パーティーはほぼ毎月開催されている
進次郎氏が自民党副幹事長の頃には霞が関には複数の勉強会ができていたという。
「その一つが進次郎氏と同世代の経産省の女性キャリアを中心にした勉強会。父の純一郎氏が知己の経済人に声をかけて彼女を進次郎氏につないだもので、彼女も次々に官僚を紹介し、高齢化時代の産業構造とか、様々なテーマで進次郎氏と勉強会を開いてきた。もう一つは財務省の審議官クラスの官僚を中心にした勉強会で、進次郎氏の社会保障改革政策や農協改革のブレーンになっている。この財務省人脈も父の純一郎氏の首相秘書官を5年務めて懐刀と言われた丹呉泰健・元財務事務次官が後ろ盾になってつくられたとされます」(霞が関の中堅官僚)
進次郎氏はブレーンの官僚たちから、発言や立ち居振る舞いまでアドバイスを受けて今のスタイルをつくってきたという。
「将来進次郎内閣ができれば、そのうちの1人、財務省の審議官クラスの官僚が秘書官になると見られています」(同前)
進次郎氏の政策づくりを担う官僚人脈も、父・純一郎氏からの“世襲”というわけだ。
「最大のブレーン」滝川クリステル氏の考えは…
政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう言う。
「世襲政治家の問題点というのは、最初からリソース、資産を持っているので、地元で努力をしない。永田町でも努力をしない。政治家として力が付きにくい、ということです。要職に就いても、ここぞという時に力を見せられず、弱さを世間に示してしまいがちです。国にとって、そういう政治家の存在は幸せなものではないでしょう」