キヤノンの御手洗冨士夫・会長
そして、いまや官僚たち以上に影響力を持つ「最大のブレーン」と見られているのが夫人の滝川クリステル氏だ。
古くからの進次郎側近の1人がこう語る。
「進次郎さんの周囲はみんな、今回の総裁選出馬は難しいと見ていた。奥さんが反対だと知っていたからです。
理由は子供の教育。来年は長男が小学校入学、お受験するかどうかは聞いていないが、教育環境の良い地域に引っ越すために家を探していた。そんなタイミングで総理大臣になれば首相公邸から子供を小学校に通わせることになるので、教育上、あまり好ましい環境とは言えない。
しかし、結果的に周囲に巻き込まれる形で総裁選に出ることになったから、いよいよ奥さんに頭が上がらなくなるでしょう」
金脈も人脈も先代から受け継ぎ、政策から政治家としての挙措まで指南を受けてきた“ハリボテ政治家”の進次郎氏。そのうえ、夫人にも頭が上がらないという本当の顔が見えてきた。
(第1回から読む)
※週刊ポスト2025年10月17・24日号