まだまだあるぞ!「市長の不祥事」マップ
この30万円の問題が市議会を紛糾させ、瀬野市長への辞職勧告、さらには市役所幹部へのパワハラ人事疑惑へと発展し、予算成立が大きく遅れて市民生活に影響が及び、現在なお市政を大きく揺るがしているのだ。
実は、瀬野市長は2023年市長選で初当選したが、対立候補がいなかったために無投票当選だった。小さな自治体で長年当選してきた多選首長のなかには無投票当選のケースがあるが、人口14万人の市長の初当選が無投票というのは極めて異例だ。
「大阪府の職員で守口市役所にも出向経験があった瀬野氏を維新が擁立したことで、他の会派はまとまらずに対立候補を立てることができなかった」(別の市議)というが、瀬野氏にすれば、市民の投票で市長に選ばれていないから、自分を市長にしてくれた維新の代議士のほうに意識が向いているのではないだろうか。
瀬野氏に「お土産」発言や補助金の復活について聞くと、「そのような発言の事実はありません」と文書回答。
一方の西田代議士は、補助金について「市は行政事務の軽減の観点から、スポーツ協会に負担(加盟団体への交通費支給)を押し付けてきたので、以前のように市が直接支給事務を行ってほしいとの要望はし続けていました」と書面で回答した。
この説明で有権者は納得できるだろうか。
※週刊ポスト2025年10月17・24日号