黒柳徹子が推す藤井風(右・Xより)
そこから想像できるのは「心理的所有感」だ。心理的所有感は法的や物理的に所有しているのではなく、対象に対して心理的に結びついている感覚、心理的にこれは自分のものだと思う感覚のこと。これがあると対象と一体感を持ち一緒に作り上げる、築き上げるという感覚が強くなり、自分が支えなければという心理的責任感も生じるという。そのような感覚は喜びや幸福感を生み出すため、推しのための活動は満足感につながる。相手のための活動は、自分の精神的心理的満足感や充足感にもなる。人によっては生きがいにもなるという。推し活は一度はまればやめられない。
黒柳さんは92才、彼女の推しはシンガーソングライターの藤井風さん28才。NHK紅白歌合戦にも出場したことのあるイケメンのアーティスト。独特の感性から作られる音楽や楽曲は世界中で人気がある。その彼が9月8日、『徹子の部屋』に出演したところ、もともとファンだったらしい徹子さんはいつもと違って大はしゃぎという記事が、NEWSポストセブンの「《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した”行きつけ高級イタリアン『40年交際したフランス人ピアニストとの共通点』」に掲載された。
『徹子の部屋』ではいつも淡々としたトークでリアクションの徹子さんが、藤井さんにはテンション高めで嬉々としていて、番組内で藤井さんを食事に誘っていた。後日2人は一緒に仲良く食事をする様子をインスタグラムに投稿している。あまりに嬉しそうなその様子から”惚れ込んだ”という表現が出てくるのも当然で、徹子さんの推し活はこれからますます続きそうだ。
年齢差がある著名で才能あるイケメンアーティストから、一目置かれる存在の彼女たち。熱烈な推しがいる人ならば、きっとそんな彼女たちにちょっとしたあこがれや羨望を感じるだろう。