「派遣先が民泊というケースは増えました」
そんな中国人オーナーが運用する民泊と、今回のような「中国人専用サービス」が裏で手を組んでいるケースもあるという。前出の倉田氏が語る。
「一部の中国人富裕層は、購入した部屋を同胞に向けて日割りで貸すなど事業届のない違法民泊を行なっており、そこに目を付けた業者が中国人専用デリヘルの提供場所として民泊を利用しているケースがある」
もちろん日本人オーナーが提供する民泊が中国人専用サービスの現場となる場合もあり、オーナー側はそのような利用を認識していない場合がほとんどだという。中国人専用派遣型の店に在籍する女子大生Aさんに話を聞いた。
「お店には多くの日本人女性が在籍していて、サービスは基本的に本番あり。中国人は観光や仕事で日本に来ている人など様々で、1日10人以上相手することもあります。確かに最近は派遣先が民泊、というケースは増えましたね。部屋のオーナーさんに迷惑じゃないのかな……とは思うのですが、ゴムを床に放置してたり、ベッドが乱雑になってたり、そういう光景は珍しくない」
中国人相手のメリットは「金払い」だとAさんが続ける。
「チップの気前がよくて、1万円程度は当たり前。最高で6万円くれた人もいます。それに日本人相手のお店では相手を満足させるテクニックやトーク、愛嬌などが求められますが、中国人のお客さんは淡泊な人が多く、行為がパパッと終わるんです。2回のコースでも1回終えたらあっさりと『もう帰っていいよ』となることが多い。これからも続けたいですね」
(後編に続く)
※週刊ポスト2025年10月17・24日号