レフェリーだった笹崎勝巳さん(提供:バトル・ニュース)

 プロレスファンの40代男性が語る。

「プロレスリングZERO1では、運営会社の代表取締役社長まで務めましたが、運営を離れたようで、近年は、栃木プロレスやマリーゴールドといった団体のリングに上がっていました。派手な動きなどで自分の個性を前面に出すレフェリーもいる一方で、笹崎さんは、試合の裏方に徹するような実直なレフェリングに定評がありました。

 たしかに直近では試合で目にする機会は減っていましたが、岩手の温泉施設で働いていたとは……。大柄な方だったのに、それでもクマには敵わないのかと恐怖を感じています」

 プロレスのレフェリーは、巡業で全国各地を飛び回る仕事だ。笹崎さんは家族と過ごす時間を増やすために、今春から一家で岩手県北上市に移住し、温泉旅館で働いていたと報じられている。

 笹崎さんと全女時代からの付き合いである女子プロレス団体「マリーゴールド」の代表取締役・ロッシー小川氏が、故人の人柄を振り返る。

「寡黙で仕事熱心。やるべきことを黙々とやる人間だね。今年1月、『家族で北上のほうに行く』とマリーゴールドを離れたが、子供中心の生活を送っている印象だった。

 夫婦共働きで預け先がなかったのか、娘2人をよく会場に連れてきていた。子供たちはまだ小さいからプロレスのことはよくわかっていないようだったけれど、父親の働きぶりを目にはしていた。巡業にも連れてきて、女子レスラーたちにもかわいがられていましたよ」

 10月下旬、笹崎さんが勤務していた温泉旅館「瀬美温泉」の代表取締役・岩本和裕氏にも話を聞いた。岩本氏は、笹崎さんと旧知の間柄。ZERO1を笹崎さんから引き継いで、一時期まで運営会社の代表を務めていた経歴を持つ。事故のあと、同施設は休館を続けている。

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