インスタグラムにはタバコを吸う投稿も多数(本人インスタグラムより)
事態が動いたのは10月23日の木曜日。サイード容疑者は、バイーア州にある友人宅に隠れていたところを、警察によって確保されたのだ。
「警察は捜索の過程で、サイード容疑者以外にも複数名の容疑者を逮捕。1.4キログラムの『スカンク』(マリファナの一種)や、約270グラムのハシシといった薬物類に加え、梱包材、複数の携帯電話、そして事件に関連しているとみられる車両2台が押収されていると言います」(前出・全国紙国際部記者)
ブラジルでは、個人が大麻を少量持っているだけでは刑事罰の対象にはならない。しかし大麻使用が合法化されたわけではなく、嗜好目的の販売は違法だ。逮捕時、サイード容疑者は《マリファナを吸っただけで逮捕されるようなことは、世界中であってはならないことです》と挑戦的な声明を発表。麻薬の密売については否定しているという。
当局は、現地メディアに対し、「この作戦の目的は麻薬密売と戦うことであり、主な標的は犯罪を助長するデジタルインフルエンサーだ」と強い口調で述べ、徹底的に戦う姿勢を示した。
ブラジル当局はSNSを温床とする犯罪の撲滅へ、監視の目を一層強めている。
